2021年

 
ひとときの歌 第20回 
  軌跡 今も心に響く歌

2021年
津公演 
10月17日(日) 14:00開演 (13:30開場)
三重県総合文化センター 第1リハーサル室 
  主催:三重歌曲愛好会/前売:三重県文化会館チケットセンター
旭川公演
10月23日(土) 14:00開演 (13:30開場)
神楽公民館 木楽輪(きらりん)
  水野ピアノ調律事務所
東京公演
10月30日(土) 14:00開演 (13:30開場)
トーキョーコンサーツ・ラボ
  主催:このいち芸術舎
網走公演
11月14日(日) 14:00開演 (13:30開場)
あばしりエコーセンター2000 エコーホール 
  主催:合唱団あばしり 後援:網走市教育委員会/網走市文化連盟
 学生の頃、歌の修練に行き詰まり、悶々とする日々がありました。そんなある日、ふと楽譜を開いてある歌曲のピアノパートを何気なく弾いてみました。するとなんとも美しい響きが立ち上がってきたのです。私はたちまち魅了され、夢中で弾き続けました。その時、声の技術にこだわり、執われるあまり、音楽の美しさを味わうことを忘れていた自分に気付いたのです。思えばこれが歌曲の深淵なる魅力と向かい合う、今に続く道のりの第一歩だったのです。
 それから数年後、歌曲に魅力を覚えながらも、どこか自分からは遠いもどかしさを感じていた時、林光さんが作曲したソングと出会いました。心を突き動かされるような感覚に覆われ、自分の進むべき道を指し示す光を見たように感じました。そしてその場で、当時は面識のない林さんに唐突にもお声がけし、自分の気持ちを伝えました。林さんは笑って、私の想いに応えて下さいました。この時から、日本人として母語を歌うことを自分の演奏の中心に据えたのです。
 そして母語を歌う、日本語を自分の言葉として歌うという実践を通して、それまで感じていた外国語歌曲との距離が次第に縮まり、より身近に感じられるようになってきました。母語を歌うことで、言葉と向かい合い、咀嚼し、実感出来るようになって初めて自分の歌になるという事を自覚し、それは何語でも同じだとわかったのです。
 そして歌曲の味わい深い魅力を伝える場として「ひとときの歌」を企画開催しました。それは私のライフワークとなり、20回を迎えます。今回はその軌跡を辿り、これまでに出会った数多の歌曲から、今も心に響く歌を選びました。
 先行き不透明なストレスの多い今、歌曲をともに味わい、このコンサートが皆様の慰め、癒しのひとときとなりましたら幸いです。ご来場を心よりお待ちしております。     
【ご案内】 
コンサートに先立ち、13:00から演奏曲目の聴き処を解説するレクチャーがあります。12:45開場です。
レクチャー終了後はそのまま会場にて開演をお待ちいただけます。また入退場も随時可能です。
コンサートのみご来場の方は、レクチャー終了後の13:40よりご入場頂けます。
感染対策として、会場では常時マスクの着用をお願い申し上げます。
また各ステージ毎に、5分・10分・5分の休憩を挟み、場内換気を行います。
デザイン:谷 篤

T ドイツ歌曲
1 音楽に寄せて     F.シューベルト
2 私の薔薇           R.シューマン
3 調べのようにそっと私を過ぎる   J. ブラームス
4 あした!              R. シュトラウス
5 真夜中に           G. マーラー

U フランス歌曲
1 マンドリン           G. フォーレ
2 アルページュ      G. フォーレ
3 溜息                 M. ラヴェル
4 パリの女のバラード  C. ドビュッシー
5 やさしく             É. サティ

V そのほかの国の歌
1 ひとときの音楽   H. パーセル
2 リンデン・リー      R. ヴォーンウィリアムズ
3 木立が悲しげにざわめく   コダーイ Z.
4 忘却の樹の歌    A. ヒナステラ
5 秘められた夜のしじまの中で     С. ラフマニノフ

W 日本の歌
1 赤とんぼ           三木 露風/山田 耕筰/谷 篤・編
2 舟歌−片恋       北原 白秋/團 伊玖磨 
3 くさつた蛤         萩原 朔太郎/吉川和夫 
4 春宵感懐          中原 中也/谷川 賢作/谷 篤・編曲
5 ねがい              佐藤 信/林 光
6 すきとほつてゆれてゐるのは   佐藤 信/林 光


An die Musik         Franz von Schober / Franz Schubert
Meine Rose           Nikolaus Lenau / Robert Schumann
Wie Melodien zieht es mir leise    Klaus Groth / Johannes Brahms
Morgen!                John Henry Mackey / Richard Strauss
Um Mitternacht    Friedrich Rückert / Gustav Mahler


Mandoline               Paul Verlaine / Gabriel Fauré
Arpège                   Albert Samain / Gabriel Fauré
Soupir                     Stéphane Mallarmé / Maurice Ravel
Ballade des femmes de Paris     François Villon / Claudee Debussy
Tendrement           Vincent Hyspa / Érik Satie

Music for a while  John Dryden / Henry Purcell
Linden Lea           Willam Barnes / Ralph Vaughan Williams
Búsan csörög a lomb             Kölcsey Ferenc / Kodaly Zoltan
Canción al árbol del olvido     Fernán Silva Valdés / Alberto Ginastera
Въ молчаньи ночи тайной       Афанасий Феt / Серге´й Рахма´ниноb

 

 
 

2020年

 
 

2019年

ひとときの歌 第19回 
  マーラー  魂の故郷を求めやまぬ心 その愛と苦悩の調べ

2019年
津公演 
9月16日(月祝) 14:00開演 (13:30開場)
三重県総合文化センター 第1リハーサル室 
  主催:三重歌曲愛好会/前売:三重県文化会館チケットセンター
東京公演
10月6日(日) 14:00開演 (13:30開場)
JTアートホール アフィニス
  主催:このいち芸術舎
網走公演
10月12日(土) 14:00開演 (13:30開場)
あばしりエコーセンター2000 エコーホール 
  主催:合唱団あばしり 後援:網走市教育委員会/網走市文化連盟
札幌公演
10月14日(月祝) 14:00開演 (13:30開場)
札幌コンセルヴァトワール カノンホール
  主催:札幌コンセルヴァトワール
旭川公演
11月3日(日祝) 14:00開演 (13:30開場)
神楽公民館 木楽輪(きらりん)
  水野ピアノ調律事務所
谷 篤・バリトン&朗読 / 揚原 祥子・ピアノ
歌曲をもっと身近に、気楽に、存分に・・・・。歌曲の素晴らしさを多くの人に味わって頂きたいという思いからこのシリーズを始めました。
まず日本語訳詩を朗読し、詩の世界を味わって頂きます。朗読は単に言葉の意味を音声で伝えることではなく、言葉の背景やそこに潜む深い心理までをも伝え得る表現です。そこに音楽のインスピレーションをも加味ながら詩を朗読し 、続いて歌曲として聴いて頂きます。

津、網走、旭川公演に先立って、それぞれレクチャーが予定されています。
9月15日(土)19:00開場・19:10〜20:40
三重県総合文化センター第一リハーサル室
   
10月11日(金)18:40開場・19:00〜20:30
エコーセンター音楽室
   
11月2日( 土)18:10開場 18:20〜19:50
神楽公民館 木楽輪
   
 マーラーは生前より偶像視され、その音楽は今も多くの人を惹きつけてやまないのですが、その魅力について指揮者のG.ショルティはこう端的に述べています。『聴衆をこれほど惹きつけるのは、彼の音楽に、不安、愛、苦悩、恐れ、混沌と行った現代社会の特徴が現れているからだろう』。  

1.「さすらう若人の歌」:マーラーが20代半ばに作曲した歌とピアノによる最初の連作歌曲集で、30代はじめにはオーケストラ用にも改訂されています。詩はマーラー自身によるもので、若者の悲恋がテーマです。シューベルトの「冬の旅」、「美しき水車屋の娘」のモチーフが取り入れられ、先人へのオマージュが感じられます。また第2、4曲は交響曲第1番に転用され、当時の彼のお気に入りと言えるでしょう。  

2.「亡き子を偲ぶ歌」:詩人リュッケルトが二人の子を相次いで亡くした体験を元に書いた425編の詩から5編を選び、マーラーが41〜44歳の時に作曲しました。その4年後に愛娘マリアを本当に亡くすという悲劇が起きたのですが、マーラーは知人への手紙にこう綴っています。『私は、自分自身の子供を亡くしたと想定して書いたのだ。もし本当に私の娘を失ったあとであったなら、私はこれらの歌が書けたはずがない』。マーラーの円熟した作風が、詩の情感を一層深く表現し、悲しみを超越した趣すら感じられます。  

3.「リュッケルト歌曲集」:マーラーが41〜42歳の時に作曲した、5曲からなる連作歌曲集で、今回は3曲を歌います。漂う香りに感じる幸せな愛を歌った「私は仄かな香りを吸った」。孤独と向かい合い苦悩する心を描いた「真夜中に」。世間から逃れ、自らの精神世界に静かに内向してゆく「私はこの世界から離れて」。いずれも深く心を打つ名曲です。

 そしてSide-Bとして、私の編曲によるイギリス、アメリカの歌を歌います。原曲の魅力を大切にし、少し違う角度から光を当て、私なりの想いを託しました。  歌に先立ち、日本語訳詩を朗読いたします。歌手がマイクなしで朗読するスタイルは、あまり例がありません。マイクを通さない肉声だけが伝えられるものと、そこに生まれる深い共感こそが演奏の真価であると思い、実践しております。
 皆様のご来場を心よりお待ちしております。
デザイン:谷 篤

G.マーラー:作曲

1.さすらう若人の歌
    〜Lieder eines fahrenden Gesellen

1. Wenn mein Schatz Hochzeit macht
2. Ging heut' morgens übers Feld
3. Ich hab' ein glühend Messer
4. Die zwei blauen Augen


2.亡き子をしのぶ歌
  〜Kindertotenlieder

1. Nun will die Sonn' so hell aufgeh'n
2. Nun seh' ich wohl, warum so dunkle Flammen
3. Wenn dein Mütterlein
4. Oft denk' ich, sie sind nur ausgegangen
5. In diesem Wetter!


3. リュッケルト歌曲集 より
   〜Rückert-Lieder

1.Ich atmet' einen linden Duft> 
2.Um Mitternacht 
3.Ich bin der Welt abhanden gekommen

4.ピアノソロ

1. マーラー:アダージェット(交響曲第5番より第4楽章)
    〜Adagietto

2. シューベルト:ハンガリー風メロディ ロ短調 D817 (旭川公演のみ)
    〜Ungarische Melodie


5. 谷 篤:編曲

1.王妃ジェーンの死 
    〜The Death of Queen Jane (English traditional Ballad)
2.シェナンドー
    〜 Shenandoah (American folk song) 
3.懐かしきケンタッキーの我が家
  〜 My Old Kentucky Home
  (Stephen Collins Foster・詩/曲 )




谷 篤 ドラマティックリーディング2019+歌
2019年6月
8日(土) 14:30開演 (14:00開場) スタジオスガマタ(新潟公演)
15日(土) 14:15開演 (14:30開場) 網走エコーセンター2000 視聴覚室(網走公演)
22日(土) 19:10開演 (18:50開場) 日暮里サニーホール コンサートサロン(東京公演)
28日(金) 18:40開演 (18:20開場) 三重県総合文化センター第1リハーサル室(津公演)
谷 篤:朗読
ピアノ:山際規子(新潟)/揚原祥子(東京)/前川晶(津)

<歌手によるドラマティックリーディング>

ドラマティックリーディングとは、文章を声に出して読む単なる「音読」ではなく、内容を深く読み取り、声によって劇的、芸術的に文学作品を再表現する朗読です。
 声による芸術表現という意味では、朗読と歌は共通しています。歌には旋律があり、朗読にはないだけとも言えるでしょう。この違いは其々の表現の可能性と限界を相互に照らし出し、豊な表現に至る方向を指し示してくれます。歌うことで培われた声、技術、感性は、朗読表現をより豊かにし得るものです。
 「歌は語るように、語りは歌うように」これは美空ひばりの言葉です。不出生の名歌手が残した表現の神髄。歌うことと語ること、両方を実践してきたからこそ出来る朗読があります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 デザイン:谷 篤
  

竹内浩三・詩
  宇治山田市(現・伊勢市)吹上町に生まれる。 宇治山田中学校在学中、友人と回覧雑誌を製作。 1940(昭和15)年日本大学専門部映画科入学。 1942年宇治山田中学校時代の友人と同人誌『伊勢文学』創刊。 同年、日本大学を卒業、入営。 1945年4月9日、フィリピン・ルソン島にて戦死。(生死不明)

三ッ星さん/涙も出ずに/冬に死す/あきらめろと云うが/雨
メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルト/口業/愚の旗
ぼくもいくさに征くのだけれど/演習一/望郷/白い雲 (風宮泰生の満州戦病死の報)
うたうたいは/骨のうたう



宵待草  竹久 夢二・詩/多 忠亮・曲
からたちの花  北原 白秋・詩/山田 耕筰・曲
曼珠沙華  北原 白秋・詩/山田 耕筰・曲
この道  北原 白秋・詩/山田 耕筰・曲
以上四曲 谷 篤・編曲
  


鼓くらべ  山本 周五郎
  1903(明治36)〜67(昭和42)年。 山梨県生れ。 本名・清水三十六(さとむ)。 名は生まれ年からつけられ、筆名は東京で徒弟として住み込んだ質屋「山本周五郎商店」にちなんだ。 20代前半に作家活動を始め、39歳の時『日本婦道記』が直木賞に推されたが受賞辞退。 その後も多くの賞を固辞し、文芸評論家からへそ曲がりを意味する「曲軒(きょくけん)」と呼ばれた。 江戸の庶民を描いた人情ものから歴史長編まで作品は数多い。
 「お留伊」は鼓の腕前が評判となっている絹問屋の娘。そこに現れる素性の知れぬ老旅絵師。彼はお留伊に、「優劣を争うことなどおやめないまし、音楽は人の世で最も美しいものでございます。」と音楽の価値を説く。彼の言葉にお留伊の心と眼は次第に開かれてゆくのである。身分も境遇も全く違う二人が芸術を通して出会い、互いに気持ちを通わせてゆく、心温まる物語。



谷篤とカオスな仲間たち
2019年5月19日(日) 14:30開演  北見芸術文化ホール・音楽ホール
主催:きょうの音楽を考える会  谷篤:監修

 デザイン:谷 篤

シューベルト 冬の旅 幻想曲 〜 その孤独は今を映す
2019年4月
13日(土)   14:00開演 (13:30開場) 津 リージョンプラザ お城ホール
予約・問合せ:「冬の旅」実行委員会 内海080-5113-1649/このいち芸術舎

谷 篤・バリトン&朗読 / 兼重 直文・ピアノ/兼重 誓子

世間から拒絶された若者が 冬の原野を一人さすらう
居場所を求め 厳しい自然と対峙し
誰とも交わることなく歩き続ける
銀世界の涯に見たものは 絶望と孤独
世に認められることなく逝去したシューベルト
その人生に重なるかのように綴れらた孤独なる魂の軌跡
それは時を超え 人の結びつきが希薄になりゆく今を
暗示しているかのようである
日本語朗読とともに辿る「冬の旅」  そして「幻想曲」 

「冬の旅」について
1827年、フランツ・シューベルトが、最晩年に作曲した24曲からなる連作歌曲集。
 「冬の旅」は、一つの物語の終わりから始まります。一人の若者が、美しい五月にある街にやって来ました。娘と恋に落ち、幸せな夏から秋を過し、結婚まで考えるようになります。ところが娘は心変わりし、別の金持ちとの結婚が決まります。元々よそ者である彼は厄介者となり、冬の夜、人目を避け、逃げるようにあての無い旅に出るのです。これが「冬の旅」の始まり。愛を失った者が苦悩を抱きつつ冬の原野をさまようというお話ですが、失恋は旅を始める単なる切っ掛けにしかすぎません。なぜなら、愛の対象である娘の具体的描写は皆無で、どんな女性かは全く分からないのです。つまり「冬の旅」は、失恋の苦悩を描いた作品ではないとうことです。この作品のテーマは、共同体としての社会から弾き出された者が、自分の居場所を求めて現世をさまよう、その孤独なのです。特に後半になると娘については全く語られず、むしろ「死」が大きな比重を占めてきます。
 「死」が初めて登場するのは 5曲目の「菩提樹」。菩提樹は彼に語りかけます。「ここにお前の安らぎがあるのだ」と。これは永遠の安らぎ、「死」を意味します。彼は死を選ばず旅を続けますが、それは必ずしも彼の強い意志ではありません。突然風が吹きつけてきて、気がつくとずっと遠くまで歩いてしまっていたのです。旅の始まりもそうでした。彼は自分の居場所がなくなり、仕方なく旅に出るのです。社会から弾き出されたいと自ら望む人はいないでしょう。社会が誰かを弾き出すのです。
 この国には年間2万人を越える自殺者がいます。その中には、社会から弾き出され、仕方なく自ら命を絶つ人も少なくないでしょう。また孤独と向かい合いながらも、必死で自分の居場所を探している人も多くいるでしょう。「冬の旅」の孤独は、決して昔の物語ではなく、現代にも通じるものなのです。我々が生きるこの時代は、インターネットをはじめとする情報技術が進化し、その結果コミュニケーショにおける肉体性が失われ、匿名性が無責任さを助長し、人と人との結びつきがかつてないほど希薄になり、自己欲求のために他者を容易に否定する競争社会です。「冬の旅」は、そんな社会に対し警鐘を鳴らし、そこにある絶望的な孤独を慰める力を持った作品です。
 孤独な若者は、死の影を感じ、それを求めながら、「道標」に導かれ、「墓地」へと辿り着きます。彼はその冷たい部屋に永遠に安らぎたいと望みます。でも受け入れられず、彼は更に旅を続けます。そうして誰もいない村外れの雪原で、ただライヤー(民族楽器)を弾き続ける奇妙な老人と出会います。「冬の旅」に登場する唯一の人物。彼はこの老人と運命を共にすることを予感します。「私の歌に合わせてライヤーを弾いてくれるか」という問い掛けで「冬の旅」は幕を閉じます。この物語には終わりがありません。それは現代の我々の孤独へと続いているのです。

デザイン:谷 篤

ハムレット 〜 劇団おしゃれ大学第10回公演
2019年
3月21日(木祝)18:00
22日(金)18:00
23日(土)14:00/18:00
24日(日)13:00/17:00

ワルツホール所沢
前売3,500円/当日4,000円

脚本:W.シェイクスピア/訳:小田島雄志/演出:青柳瑞樹

私は毒された先王を演じます。亡霊として現れ、息子のハムレットに自らの死因である謀略を明かし、復讐を促します。
ハムレットといえば、「オフィーリアの歌」が有名ですが、今回この公演のために私が作曲いたしました。
さらにそのメロディーを使い、先王の歌うシーンをが2ヶ所加えられました。(原作にはありません)
一つは、復讐を誓ったハムレットが、亡霊から聞いた毒殺と同じ内容の芝居を、現王であるクローディアスに見せ、その反応で確証を得ようとするのですが、
その考えに至る独白シーンで、ハムレットの思考を誘うごとく歌いかけます。
もう一つは、自分を毒殺した弟(現王)が、自らの罪の意識に苦悩するシーンで、罪の重さを自覚させるように歌いかけます。
初日の21日は、私が別の公演とぶつかっており、出演できません。
映像で出演します。
 

2018年

ひとときの歌 第18回〜生の黄昏の調べ〜天才たちの白鳥の歌

2018年9月
16日(日)   14:00開演 (13:30開場) 三重県総合文化センター 第1リハーサル室(津公演)

22日(土)   14:00開演 (13:30開場) 神楽公民館 木楽輪(きらりん)(旭川公演) 

24日(月祝)14:00開演 (13:30開場) あばしりエコーセンター2000 エコーホール(網走公演)  

10月
8日(月祝)  14:00開演 (13:30開場) JTアートホール アフィニス(東京公演)                    

谷 篤・バリトン&朗読 / 揚原 祥子・ピアノ

歌曲をもっと身近に、気楽に、存分に・・・・。歌曲の素晴らしさを多くの人に味わって頂きたいという思いからこのシリーズを始めました。
まず日本語訳詩を朗読し、詩の世界を味わって頂きます。朗読は単に言葉の意味を音声で伝えることではなく、言葉の背景やそこに潜む深い心理までをも伝え得る表現です。そこに音楽のインスピレーションをも加味ながら詩を朗読し 、続いて歌曲として聴いて頂きます。

津公演と網走公演に先立って、それぞれレクチャーが予定されています。

・網走:9月8日(土)17:10開場・17:20〜18:50 エコーセンター音楽室

・津:9月15日(土)19:00開場・19:10〜20:40 三重県総合文化センター第一リハーサル室 
 作曲家の最後の作品を「白鳥の歌」と呼びます。これは、白鳥が死を迎える時に特別に美しい声で鳴くという北欧伝説に因んでいます。勿論伝説通りに最後の作品が特別に美しいということではありませんが、その生涯の黄昏に作曲家の心にはいかなる景色が広がっていたのか、その境地を垣間見る事はできるでしょう。ブラームスは掛け替えのない友、そして自らの死を予期しながら、座右の銘であった聖書の言葉を歌にしました。それはまさに辞世の句とも呼べるものです。ヴォルフは内なる狂気に悩まされながら、自ら最上の出来栄えと評した歌曲を書きました。その半年後には精神病院に強制収監され、それが最後の作品となりました。76才のフォーレは、難聴に加え、音程がいびつに聴こえるという苦悩の中、28才で夭逝した詩人の遺作に共感し、現世から逃れゆき果てしない海へと向かう幻の旅を最後の歌曲として結実させました。ラヴェルは脳障害からくる記憶と身体機能の衰えと戦いながら、また資本家の営利主義に立ち向かい、まさにドンキホーテのごとく最後の作品を書き上げました。最愛の人と離別し、精神も肉体も衰弱し、経済的にも疲弊していったショパンは、故郷と家族への思いを募らせ、祖国の舞曲であるマズルカを遺作として残しました。
 今回歌う四つの歌曲集は、いずれもバス、バリトンのために作曲されました。それは詩や言葉の内容から相応しい声として選ばれたのでしょうが、これらの作品を歌えることは、バリトンという声に生まれついた私にとって、とても幸いなことです。そして天才たちが生涯の黄昏に見た精神世界をいかに共有し、表現出来るか、自らが試されるここと身が引き締まる思いです。日本語訳詞朗読を交え、「生の黄昏の調べ〜天才たちの白鳥の歌」を皆様と共に味わうひとときを過ごさせて頂けましたら光栄です。
 そしてSide Bとして、私の編曲による日本歌曲、アイルランド民謡を歌わせて頂きたいと思います。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
デザイン:谷 篤

1. J.ブラームス:作曲

四つの厳粛な歌 Op.121
    〜Vier ernste Gesänge

1. Denn es gehet dem Menschen
2. Ich wandte mich, und sahe an Alle
3. O Tod, wie bitter bist du
4. Wenn ich mit Menschen


2. H.ヴォルフ:作曲

ミケランジェロの詩による3つの歌曲
  〜Drei Lieder nach Gedichten von Michelangelo

1.Wohl denk' ich oft
2.Alles endet, was entstehet
3.Fühlt meine Seele das ersehnte Licht von Gott


3. G.フォーレ:作曲

幻の水平線
   〜L'horizon chimérique, op.118

1.La mer est infinie 
2.Je me suis embarque 
3.Diane, Sélènê 
4.Vaisseaux, nous vous aurons aimés

4. M.ラヴェル:作曲

ドゥルシネア姫に想いを寄せるドンキホーテ
    〜Don Quichotte à Dulcinée

1.Chanson romanesque  空想的な歌
2.Chanson épique  叙事的な歌
3.Chanson à boire  酒の歌



5. F.ショパン:作曲

マズルカ ヘ長調 Op.68-4
    〜Mazurka, f moll Op. 68-4



6. 谷 篤:編曲

1.からたちの花  (北原 白秋・詩/山田 山田 耕筰・曲 )
2.曼珠沙華  (北原 白秋・詩/山田 山田 耕筰・曲 )
3.この道  (北原 白秋・詩/山田 山田 耕筰・曲 )
4.スカボローフェアー〜Scarborough Fair (English traditional Ballad)
5.アニーローリー〜Annie Laurie (William Douglas/ Lady John Douglas Scott)
5.春の日の花と輝く〜Believe me, if all those endearing young charm (Thomas Moore / Irish Air)




谷篤とカオスな仲間たち
2018年9月2日(日) 14:30開演  北見芸術文化ホール・音楽ホール
主催:きょうの音楽を考える会  谷篤:監修

 デザイン:谷 篤

平和のための音楽会 2018
2017年8月5日(日)14:00開演   津リージョンプラザ お城ホール
谷 篤・独唱
主催:平和のための音楽会実行委員会

谷篤・朗読
「骨のうたう」竹内浩三・作詩

谷 篤:バリトン独唱/針谷 宏彌:ピアノ
「太陽の旗.」林光・作詞/作曲
「島唄」宮沢和史・作詞/作曲


谷 篤 ドラマティックリーディング
2018年5月
19日(土) 14:15開演 (14:00開場) 網走エコーセンター2000 視聴覚室(網走公演)
6月
2日(土) 19:00開演 (18:40開場) 日暮里サニーホール コンサートサロン(東京公演)
16日(土) 16:00開演 (15:20開場) スタジオスガマタ(新潟公演)
谷 篤:朗読

<歌手によるドラマティックリーディング>

ドラマティックリーディングとは、文章を声に出して読む単なる「音読」ではなく、内容を深く読み取り、声によって劇的、芸術的に文学作品を再表現する朗読です。
 声による芸術表現という意味では、朗読と歌は共通しています。歌には旋律があり、朗読にはないだけとも言えるでしょう。この違いは其々の表現の可能性と限界を相互に照らし出し、豊な表現に至る方向を指し示してくれます。歌うことで培われた声、技術、感性は、朗読表現をより豊かにし得るものです。
 「歌は語るように、語りは歌うように」これは美空ひばりの言葉です。不出生の名歌手が残した表現の神髄。歌うことと語ること、両方を実践してきたからこそ出来る朗読があります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 デザイン:谷 篤
  

夢十夜 夏目漱石
  「こんな夢を見た」という書き出しで始まる全10編からなる夢の話。漱石には珍しい幻想的な内容が描かれている。不思議で不可解で辻褄の合わないことも、夢の舞台ではあり得ること。読み手の理解に捕らわれまいとするかのように自由に展開されるイマジネーションは、声で聴いてこそ独特の味わいがあるように思う。今回は5編を選んで朗読する。

駈け込み訴え  太宰治
  太宰の口述を妻美知子が筆記して出来たものである。「全文、蚕が糸を吐くように口述し、淀みもなく、言い直しもなかった」と美知子が証言している。
 イスカリオテのユダが役所に駈け込み、イエスに対する自らの心情を訴え続けるという一人称の文体で全編書かれている。
 ユダは、イエスに対する愛憎の絡み合う自らの複雑な心情を、時に悲痛にまた自己陶酔的に、混乱しながらも切々と訴え続ける。最後には役人にイエスの居場所を教え、金で売るという結末に至る。江戸話芸を彷彿とさせるその語り口調は見事で、一人称の心理ドラマを一気呵成に描いてゆく。


谷 篤 ドラマティックリーディング
2018年3月
3日(土) 13:30開演 (13:00開場) 新潟県立図書館ホール
主催:新潟県立図書館

<歌手によるドラマティックリーディング>

ドラマティックリーディングとは、文章を声に出して読む単なる「音読」ではなく、内容を深く読み取り、声によって劇的、芸術的に文学作品を再表現する朗読です。
 声による芸術表現という意味では、朗読と歌は共通しています。歌には旋律があり、朗読にはないだけとも言えるでしょう。この違いは其々の表現の可能性と限界を相互に照らし出し、豊な表現に至る方向を指し示してくれます。歌うことで培われた声、技術、感性は、朗読表現をより豊かにし得るものです。
 「歌は語るように、語りは歌うように」これは美空ひばりの言葉です。不出生の名歌手が残した表現の神髄。歌うことと語ること、両方を実践してきたからこそ出来る朗読があります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

魔術   芥川龍之介
  主人公は、交友のあるインド人ミスラ君の魔術を目の当たりにし、自分も習得したいと思う。ミスラ君は欲を捨てることを条件に魔術を教えることを承諾する。しかし最後には欲を捨てきれない私の本質が明らかにされ、現実が突きつけられるという、どんでん返しが待っている。
 芥川は物語の冒頭で「マティラム・ミスラ君と云へば、もう皆さんの中にも、御存じの方が少くないかも知れません。ミスラ君は (中略) ハッサン・カンという名高い婆羅門の秘法を学んだ、年の若い魔術の大家なのです。」と実在する人物かのごとく読者に語りかけている。実はこの小説が発表された大正9年当時、「マティラム・ミスラ」といえば思い当たる人も結構いたのである。遡ること3年前の大正6年、谷崎潤一郎が『ハッサン・カンの妖術』と言う小説を書き、そこにマティラム・ミスラという妖術使いが登場するのである。もちろん架空の人物で、名前と妖術(魔術)使いということ以外には二つの小説に関連性はないが、谷崎の小説を知る者にはなかなか愉快な演出である。
 この頃の芥川は、実父を喪くし、教師の職を辞め、小説だけで生計を立てるようになっていた。また妻以外の女性である秀しげ子に想いを寄せ、無二の親友小穴隆一と出会う。人生の大きな変化の中で、「欲」ということが芥川の心を捉えるようになっていたのではないだろうか。
 『魔術』の1年前の作『蜘蛛の糸』(大正7年4月)では、自分だけ助かりたいという我欲によって全てを失う人物を描き、1年後の『杜子春』(大正9年6月)では、物欲に飽き、仙人になりたいと願う者が、真心によって人間らしい生き方を取り戻す話を描いた。「欲」を其々違う角度から見つめたこの3作は、いずれも児童文学雑誌『赤い鳥』に掲載された。子供時代の人格形成のために、これらの教訓が必要であると考えたのであろう。


走れメロス  太宰治
  友情を守るため、人間不信の邪悪な心を打ち砕くため、処刑されることを承知で、暴君のもとへと馳せ参じるメロス。濁流を泳ぎ切り、山賊を打ち破り、血を吐きながら、自らの命を省みず、約束の日限ぎりぎりで、身代わりとなってくれた友のもとにメロスは到着する。人間不信であった暴君は、信頼し合うことの尊さを悟るという話。
 この物語りを書く動機について、こんな話が伝えられている。
 太宰が、懇意にしていた熱海の旅館に入り浸って、いつまでも戻らないので、妻が「良くない生活をしているのでは……」と心配し、太宰の友人である檀一雄に「様子を見て来て欲しい」と依頼した。
 往復の交通費と宿代等を持たされ、熱海を訪れた檀を、太宰は大歓迎する。檀を引き止めて連日飲み歩き、とうとう預かってきた金を全て使い切ってしまう。太宰は、檀に宿の人質(宿賃のかたに身代わりになって宿にとどまる事)となって待っていてくれと説得し、東京にいる井伏鱒二のところに借金をしに行ってしまう。
 数日待ってもいっこうに音沙汰ない太宰にしびれを切らした檀が、宿屋と飲み屋に支払いを待ってもらい、井伏のもとに駆けつけると、二人はのん気に将棋を指していた。太宰は今まで散々面倒をかけてきた井伏に、借金を申し出ることがなかなか出来ずにいたのである。激怒しかけた檀に太宰は「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」 と言ったという。
 後日、発表された『走れメロス』を読んだ檀は「おそらく私達の熱海行が少なくもその重要な心情の発端になっていはしないかと考えた」と『小説太宰治』に書き残している。


2017年

谷篤とカオスな仲間たち
2017年10月29日(日) 14:30開演  北見芸術文化ホール・音楽ホール
主催:きょうの音楽を考える会  谷篤:監修

 デザイン:谷 篤


ひとときの歌 第17回〜伝承と創造
2017年10月
1日(日)   14:00開演 (13:30開場) 三重県総合文化センター 第1リハーサル室(津公演)
15日(日)14:00開演 (13:30開場)JTアートホール アフィニス(東京公演)
22日(日)14:00開演 (13:30開場)あばしりエコーセンター2000 エコーホール(網走公演)
谷 篤・バリトン&朗読 / 揚原 祥子・ピアノ
主催・予約・問合せ:このいち芸術舎

歌曲をもっと身近に、気楽に、存分に・・・・。歌曲の素晴らしさを多くの人に味わって頂きたいという思いからこのシリーズを始めました。
まず日本語訳詩を朗読し、詩の世界を味わって頂きます。朗読は単に言葉の意味を音声で伝えることではなく、言葉の背景やそこに潜む深い心理までをも伝え得る表現です。そこに音楽のインスピレーションをも加味ながら詩を朗読し 、続いて歌曲として聴いて頂きます。
津公演と網走公演に先立って、それぞれレクチャーが予定されています。
 
  今回は「伝承と創造」をテーマに、三つの視点+αから選曲したプログラムです。
 一つ目は、民謡を素材とした歌曲。ラヴェル作曲「二つのヘブライの歌」。ヘブライの旋律とアラム語ユダヤ典礼をもとにした「カディッシュ」と、ユダヤ民謡をもとにした「永遠の謎」の2曲です。「カディッシュ」は、ユダヤ的気質を感じさせる表現があまりに見事な作品で、「ラヴェルはユダヤ人だ」という噂が広まった程です。「永遠の謎」は、禅問答のような歌詞に相応しい、極めて瞑想的雰囲気を持った音楽です。民族的異国情緒を音楽で表現するラヴェルの天才性が遺憾なく発揮された作品です。そして間宮芳生作曲「日本民謡集」。日本にはもう、民謡が本来の機能や精神性を保てる社会や生活は無くなりました。「日本民謡集」は、その残照がまだ確かに息づいていた中で、作曲者の言葉を借りれば「その民俗伝承の本質をピアノパートに照射し、固有な歌の個性を音楽として普遍化すること」を目指した歌曲作品です。それは当然芸術的創作ですが、「私流の民謡の伝承である」と間宮さんは述べられています。十数頭の牛を一人で追う(移動させる)牛方が歌う岩手県「南部牛追唄」、雅な趣を持った富山県五箇山の古い神楽唄「まいまい」、朝飯前に歌われた富山県「田植唄」、陽気で軽やかな長崎県の仕事唄「米搗まだら」、民謡には数少ないラヴソングである鹿児島県「ちらん節」。
 二つ目は、古い時代の詩を現代の音楽で再創造した作品。ドビュッシー作曲「フランソワ・ヴィヨンの三つのバラード」。ヴィヨンは15世紀フランスに生きた中世を代表する詩人で、近代詩の扉を開けた詩人と言われています。「ヴィヨンが恋人に捧ぐバラード」は、無情な恋人に切々と苦悩を訴える歌で、鋭く二度下降するピアノの音型が慟哭のごとく響き、朗唱風メロディーは、韻律と詩の気分を見事に表現をしています。「ノートルダムで母の祈りのためにヴィヨンが作りしバラード」は、文盲の母に代わり、聖母マリアへの慎ましい庶民の祈りを綴ったもので、その中世的な敬虔な趣を感じさせる音楽は、ドビュッシーの作品の中でも最も印象深いものと言えます。「パリ女のバラード」はプーランクを先取りしたかのような音楽で、ユーモア溢れる快活なフランス気質を生き生きと描き出しています。詩はかつて歌われるものでした。ヴィヨンが生きた中世という時代の気分を新しい音楽語法で見事に表現したこの歌曲は、単なる懐古趣味的な再現ではなく、伝承と創造が豊かに結実したものと言えるでしょう。
 三つ目は、私が演奏者として見つめる伝承と創造です。私自身が歌い継いでいきたい、そうして演奏が創造的行為であることを深く感じさせてくれる作品として、林光さんが作曲した歌を歌います。私にとって林さんは、表現者としての行先を照らし示してくれる存在です。残して下さった沢山の歌から、鮮烈な光で私の心を照らしてくれる歌たちを歌います。
 そして天才の業とはほど遠いものですが、私が編曲したブリテン諸島の民謡を歌います。どの歌も理屈抜きに美しい旋律で、その魅力を素直に味わいたいと願って編曲しました。また、「ロンドンデリーの歌」と「柳の庭」は私の日本語訳詩で歌いたいと思います。原語による歌は、いつものように日本語訳詩を朗読してから歌います。詩と音楽、両方を存分に味わって頂きたいと思います。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
 デザイン:谷 篤
  

 

1. M.ラヴェル:作曲

二つのヘブライの歌
    〜Deux mélodies hébraïques
1. Kaddish  カディッシュ
2. L'Enigme Eternelle  永遠の謎


2. C.ドビュッシー:作曲

フランソワ・ヴィヨンの三つのバラード
  〜Trois Ballades de Francois Villon


3. 間宮 芳生:作曲「日本民謡集」より

1.杓子売唄
2.南部牛追唄
3.まいまい
4.田植唄
5.米搗まだら
6.ちらん節

4. 林 光:作曲

1.四つの夕暮れの歌
2.宮古の子守歌 
3.うた 
4.すきとほつてゆれてゐるのは 
5.やさしかったひとに 
6.林の光


5. ブリテン諸島の民謡(谷 篤 編曲)

1.王妃ジェーンの死〜The death of Queen Jean
2.グリーンスリーヴス〜Greensleves
3.広き流れ〜The Water Is Wide
4.柳の庭〜The Sallygardehs
5.私が林檎の花なら(ロンドンデリーの歌)〜Londonderry Air


平和のための音楽会 2017
2017年8月6日(日)14:00開演   津リージョンプラザ お城ホール
谷 篤・独唱
主催:平和のための音楽会実行委員会

谷 篤:バリトン独唱/針谷 宏彌:ピアノ
「C.」F.プーランク・作曲
「鳥の歌」カタロニア民謡/北川フラム・訳詩/林光・編曲
「告別」E.カストロ・原詩/林光・詩/曲


オホーツクで信長を歌おう〜信長貴富作品演奏会
2017年7月2日(日)15:00開演   北見芸術文化ホール・音楽ホール
谷 篤・独唱 /合唱団きたみ/中標津高校合唱部/リトル・スピリッツ/合唱団キレンジャク
主催:合唱団きたみ

谷 篤:バリトン独唱/西尾朋子:ピアノ
寺山修司・詩/信長貴富・曲
「ある日」 「髪」 「ヒスイ」

谷 篤 ドラマティックリーディング
2017年6月
4日(日) 15:00開演 (14:30開場) 新潟青陵大学 第一音楽室(新潟公演)
17日(土) 15:00開演 (14:45開場)網走エコーセンター2000 視聴覚室(網走公演)
21日(土) 14:00開演 (13:30開場)日暮里サニーホール コンサートサロン(東京公演)
谷 篤:朗読

<歌手によるドラマティックリーディング>

ドラマティックリーディングとは、文章を声に出して読む単なる「音読」ではなく、内容を深く読み取り、声によって劇的、芸術的に文学作品を再表現する朗読です。
 声による芸術表現という意味では、朗読と歌は共通しています。歌には旋律があり、朗読にはないだけとも言えるでしょう。この違いは其々の表現の可能性と限界を相互に照らし出し、豊な表現に至る方向を指し示してくれます。歌うことで培われた声、技術、感性は、朗読表現をより豊かにし得るものです。
 「歌は語るように、語りは歌うように」これは美空ひばりの言葉です。不出生の名歌手が残した表現の神髄。歌うことと語ること、両方を実践してきたからこそ出来る朗読があります。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 デザイン:谷 篤
  

走れメロス
 友情を守るため、誠意を尽くすため、人間不信の邪悪な心を打ち砕くため、処刑されることを承知で、暴君のもとへと馳せ参じるメロス。濁流を泳ぎ切り、山賊を打ち破り、血を吐きながら、自らの命を省みず、約束の日限ぎりぎりで、身代わりとなってくれた友のもとにメロスは到着する。人間不信であった暴君は、信頼し合うことの尊さを悟るのである。
 文末に「古伝承とシルレルの詩から」とあり、古代ギリシャの伝承とフリードリヒ・フォン・シラーの詩をもとに創作されたことが記されている。シラーはSchIllerと綴り、太宰の時代にはシルレルと仮名表記された。ベートーヴェンの交響曲第9番に用いられた「歓喜に寄す」の作者である。


駈け込み訴え
  太宰の口述を妻美知子が筆記して出来たものである。「全文、蚕が糸を吐くように口述し、淀みもなく、言い直しもなかった」と美知子が証言している。
 イスカリオテのユダが役所に駈け込み、イエスに対する自らの心情を訴え続けるという一人称の文体で全編書かれている。
 ユダは、イエスに対する愛憎の絡み合う自らの複雑な心情を、時に悲痛にまた自己陶酔的に、混乱しながらも切々と訴え続ける。最後には役人にイエスの居場所を教え、金で売るという結末に至る。江戸話芸を彷彿とさせるその語り口調は見事で、一人称の心理ドラマを一気呵成に描いてゆく。


リスト音楽院の仲間たち〜ハンガリーに魅せられた六人のピアニスト〜Vol.2

2017年6月10日(土) 14:00開演  トッパンホール

コダーイ
「木立が悲しげに」「謝肉祭の別れの言葉」作品6より

りとるぷれいミュージック・ハウスコンサート No189
揚原 祥子 ピアノ・リサイタル〜谷篤氏をお迎えして〜
2017年5月21日(日) 14:00開演

ピアノソロ
ラヴェル「水の戯れ」/クープラン「刈り入れ」「葦」「小さな風車」/ラヴェル「クープランの墓」

歌とピアノ
アイルランド民謡「私が林檎の花なら〜ロンドンデリーの歌」/イングランド民謡「王妃ジェーンの死」/アメリカ民謡「シェナンドー」
コダーイ「7つの歌」より「木立が悲しげに」「謝肉祭の別れの言葉」
ラヴェル「カディッシュ」

dolceの会 Piano Concert
2017年3月26日(日)  13:00開演 美幌町民会館「びほーる」
谷 篤・朗読
主催:ドルチェの会

「あるきだした小さな木」おはなしと連弾
構成:石岡 征子

2016年


ハーモニーの成分はあふれでたアリガトウ〜歌の講習会発表ステージ
2016年 11月27日(日)  14:00開演 美幌町民会館「びほーる」
谷 篤・バリトン&朗読 /本堂 俊哉・ピアノ
主催:「表現の教室」実行委員会

● 第一部 「オフオフマザーグース」&「またまたマザーグース」 *一般公募による幼児〜小学生/バリトン:谷 篤/ヴァイオリン:市川 映子/チェロ:文屋 治実

● 第二部 海を渡ってきた愛唱歌「線路は続くよ床までも」ほか *シニア&第一部参加のこどもたち/指揮・谷 篤

● 第三部 宮澤賢治へのオマージュ「星めぐりの歌」「林と思想」 「風がおもてで呼んでいる」ほか *バリトン&朗読:谷 篤/小4から中高生、大人

● 第四部 バリトン独唱:谷 篤/ピアノ:本堂 俊哉  シューベルト「「音楽に寄せて」、フォーレ「夢のあとに」ほか


ひとときの歌 第16回〜美しき水車屋の娘
2016年
7月18日(月祝) 14:00開演 (13:30開場) 三重県総合文化センター 第1リハーサル室(津公演)
7月31日(日)  14:00開演 (13:30開場)JTアートホール アフィニス(東京公演)
8月11日(木祝) 14:00開演 (13:30開場)あばしりエコーセンター2000 エコーホール(網走公演)
谷 篤・バリトン&朗読 / 揚原 祥子・ピアノ
主催・問合せ:このいち芸術舎

歌曲をもっと身近に、気楽に、存分に・・・・。歌曲の素晴らしさを多くの人に味わって頂きたいという思いからこのシリーズを始めました。
まず日本語訳詩を朗読し、詩の世界を味わって頂きます。朗読は単に言葉の意味を音声で伝えることではなく、言葉の背景やそこに潜む深い心理までをも伝え得る表現です。そこに音楽のインスピレーションをも加味ながら詩を朗読し 、続いて歌曲として聴いて頂きます。
津公演と網走公演に先立って、それぞれレクチャーが予定されています。
 
美しき水車屋の娘 心のオアシス〜その牧歌的世界
 「美しき水車屋の娘」は1823年、フランツ・シューベルト26才の時に作曲されます。詩はヴィルヘルム・ミュラー。シューベルトと同世代の詩人です。
 水車屋とは、水車で石臼を回し、製粉する職人のことです。粉挽き職人を志す者は、まずどこかの製粉所に弟子入りし、そこで修業を積むと、更に別の仕事場に移って腕を磨き、一人前になっていきます。物語の主人公は、粉挽き職人の見習い。この作品は、一つ修業を終え、新たな場を求め「さすらい」の旅に出るところから始まる粉挽き職人の恋物語です。
 詩人と作曲家が生きた時代は、産業革命の発展期と重なります。動力は水車から蒸気機関へと転換され、職人制度が息づく牧歌的時代は終焉へと向かいます。近代へ移行するこの劇的な転換によって、社会はかつてない不安や矛盾に覆われ、若者は未来への展望を持つことが難しくなっていきます。中でも繊細な精神の持ち主たちは、心の拠り所を求めて精神的放浪(さすらい)へと向かうようになります。その一つの行く先が牧歌的時代への回帰なのです。「美しき水車屋の娘」は、まさにそのような時代の機運を反映した作品と言えるでしょう。音楽は詩情に光を与え、その陰影を見事に映し出します。愛ゆえの喜び、苦しみ、官能、怖れといった感情が、牧歌的舞台を背景に沁沁と描かれてゆきます。それは、社会がさらに複雑に進化し、人の温もりが感じにくくなってしまった現代に生きる我々にとっても、精神的オアシスであると言えるでしょう。社会の在り方がどんなに変化しても、人を愛するという人間の根源的感情は変わることはありません。この作品は、我々が便利さと引き換えに失ってしまった大切なものを思いださせてくれるように、私には思えます。私たちはもう、『せせらぎを聞いて、それは妖精が歌っているのだ』と信じられる心と美しい小川を、失ってしまったのですから。
 20曲からなるこの歌曲集を存分に味わって頂くために、日本語訳詩朗読を挟んでゆきます。朗読は単に歌詞の意味を辿ることに留まらず、詩情を浮き彫りにし、シューベルトの音楽を鮮やかに映し出す案内人としての役割を果たします。
 物語と音楽のひととき、みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

 デザイン:谷 篤
  


1. さすらい Das Wandern
2. どこへ?  Wohin?
3. 止まれ!  Halt!
4. 小川への感謝  Danksagung an den Bach
5. 仕事終わりの夕べ  Am Feierabend
6. 知りたがり  Der Neugierige
7. いらだち  Ungeduld
8. 朝の挨拶  Morgengruss
9. 粉挽きの花  Des Mu¨llers Blumen
10. 涙の雨  Tra¨nenregen
11. 私のもの!  Mein!
12. ひと休み  Pause
13. 緑のリュートのリボンで  Mit dem gru¨nen Lautenbande
14. 狩人  Der Ja¨ger
15. 嫉妬と怒り  Eifersucht und Stolz
16. 好きな色  Die liebe Farbe
17. よこしまな色  Die bo¨se Farbe
18. 枯れた花  Trockne Blumen
19. 粉挽きと小川  Der Mu¨ller und der Bach
20. 小川の子守歌  Des Baches Wiegenlied


きょうの音楽会 vol.9 谷 篤・監修
2015年7月3日(日) 18:00開演  北見芸術文化ホール・音楽ホール
主催:きょうの音楽を考える会

 デザイン:谷 篤

ピアノ:揚原 祥子

「シャコンヌ」  G.F.ヘンデル:作曲
「水車屋と小川」シューベルトによる「水車屋の歌」より   F.シューベルト=F.リスト:作曲
「水の戯れ」 「道化師の朝の歌」ラヴェル:作曲


声の教室 ワークショップ&朗読会 2016
 豊かな声と言葉〜物語,詩を詠む  講師&朗読:谷 篤
*ワークショップ:5月13日/6月17日(金)19:00〜20:30
*朗読会:6月25日(土)14:15開場/14:30開演
会 場:エコーセンター3階 視聴覚室

 朗読や読み聴かせは、気持ちがあれば誰にでも出来ることです。しかし、この誰にでも出来るというところに、実は大きな落とし穴があります。
 まず声の在り方。声はその人のその時の心が、そのまま現れてきます。例えば、緊張すると声は固く、上ずりますし、内気になると弱々しくなります。さらにその人の性格や職業、精神的環境などが声に反映されます。現代に生きる私たちは、その人が生き物として本来持っている声の豊かさからはかけ離れた、固く浅い声で話していると言えるでしょう。それは、緊張とストレスの多い暮らしが強く影響しているからなのです。それを踏まえ、無意識に身に付いてしまった心と体の緊張をほぐし、自分が本来持っている豊かな声を探す試みを実践します。
 また、朗読は基本的に自分の気持ちに素直に自由にやればよいのですが、それは言うなればむき出し贈物と似ています。受け取る人の気持ちになれば、美しくラッピングされ、リボンなどで結ばれているとが、更に嬉しいものです。「いかに読むか」がとても大切なことなのです。心があればそれだけで良いのではありません。よりよい朗読を体感し、あなたの読み聞かせをレベルアップしてみませんか。                         
 デザイン:谷 篤

<朗読会>

夏目漱石「夢十夜」より
第一、二、三、五、七夜
安房直子「きつねの窓」


亀山音楽祭2016 春のコンサート
3月6日 亀山市文化会館大ホール

「雪月花かめやま」
バリトン独唱:谷 篤


2015年

ひとときの歌 第15回〜白鳥の歌
2015年10月
3日(土)   14:00開演 (13:30開場) 三重県総合文化センター 第1リハーサル室(津公演)
18日(土)14:00開演 (13:30開場)JTアートホール アフィニス(東京公演)
24日(土)14:00開演 (13:30開場)あばしりエコーセンター2000 エコーホール(網走公演)
谷 篤・バリトン&朗読 / 揚原 祥子・ピアノ
主催・問合せ:このいち芸術舎

歌曲をもっと身近に、気楽に、存分に・・・・。歌曲の素晴らしさを多くの人に味わって頂きたいという思いからこのシリーズを始めました。
まず日本語訳詩を朗読し、詩の世界を味わって頂きます。朗読は単に言葉の意味を音声で伝えることではなく、言葉の背景やそこに潜む深い心理までをも伝え得る表現です。そこに音楽のインスピレーションをも加味ながら詩を朗読し 、続いて歌曲として聴いて頂きます。
津公演と網走公演に先立って、それぞれレクチャーが予定されています。
 
 歌曲集『白鳥の歌』は、シューベルトの死後、出版者が遺作をまとめ、「白鳥は死ぬ前に最も美しい声で歌う」という伝説にちなんで名付け、出版したものです。3人の詩人、レルシュタープ7曲、ハイネ6曲、ザイドル1曲の歌曲からなります。
 今回はそれに、レルシュタープ「秋」、ザイドル「戸外にて」「さすらい人が月に寄せて」「窓辺で」「あなたのそばにいるだけで」「臨終を告げる鐘」を加え、一味違う『白鳥の歌』をお楽しみ頂きたいと思います。                                  
 デザイン:谷 篤
津公演
東京公演
網走公演

レルシュタープの詩による8つの歌曲

1. Liebesbotschaft  愛の使者
2. Kriegers Ahnung  兵士の予感
3. Frühlingssehnsucht  春の憧れ 
4. Herbst D 945  秋
5. Ständchen  セレナーデ
6. Aufenthalt  住処
7. In der Ferne  遠い土地で
8. Abschied  別れ

ハイネの詩による6つの歌曲

1. Der Atlas  アトラス
2. Ihr Bild  彼女の肖像
3. Das Fischermädchen  漁師の娘
4. Die Stadt  街
5. Am Meer   海辺にて
6. Der Doppelgänger   影法師

ザイドルの詩による6つの歌曲

1. Der Wanderer an den Mond D 870   さすらい人が月に寄せて
2. Am Fenster D 878    窓辺にて
3. Bei dir allein D 866-2   君のそばにいるだけで
4. Im Freien D 880  戸外にて
5. Das Zügenglöcklein D 871   弔いの鐘
6. Die Taubenpost   鳩の使い

 

Duo Crumbon vol.2 物語りと抒情
2015年 7月20日(月・祝)  14:00開演 (13:30開場) 三重県総合文化センター 第1リハーサル室
谷 篤・バリトン&佐波真奈己・ソプラノ/みやざき美栄・ピアノ
主催/問合せ:このいち芸術舎

Duo Crumbon デュオ クラムボン   佐波 真奈己 + 谷 篤
  二人は共に高校時代、羽根功二氏から声楽の手ほどきを受け、音楽の道を志しました。世代も違うので特に接点は無かったのですが、平成24年、羽根先生がリサイタルを開催された際に話す機会があり、今回の曲目にある「飛行機よ」を歌いたいと言う佐波からの相談に谷が応える形で交友が始まりました。互いの音楽観など共感するところも多く、何か一緒に音楽をと希望が膨らみ、このコンサートが実現しました。
 タイトルを考えるにあたり、二人が蟹座生まれというところから、宮澤賢治の童話「やまなし」に登場する「クラムボン」が浮かび上がりました。「やまなし」は蟹の兄弟の話で、その会話に出てくる「クラムボン」は正体不明ですが、「クラム」という響きからは蟹が連想されます。そこで更にもじって、アルファベットの綴りにラテン語で「蟹」を意味するCrumを当ててみました。bonはフランス語では「良い」という意味です。「クラムボン」は宮澤賢治の造語で正体国籍不明ですから、こんな遊び方も楽しいかなと思っています。デュオはラテン語系言語で二重唱とか2を意味します。             
 デザイン:谷 篤

I F.シューベルト・作曲  
1.トゥーレの王(J.W.von ゲーテ)
2.糸を紡ぐグレートヒェン(J.W.von ゲーテ)
3.こうして私を装わせておいて下さい(J.W.von ゲーテ)
4.竪琴弾きの歌 T (J.W.von ゲーテ)
5.ガニュメード(J.W.von ゲーテ)
6.ミューズの子(J.W.von ゲーテ)
7.男なんてみな悪者(J.G.ザイドル)
8.小 人 (M.von コリン)
9.ズライカ T (M.von ヴィレマー)
10.菩提樹 〜 冬の旅 より(W.ミュラー)

「風がおもてで呼んでゐる」 
         萩 京子・作曲 宮澤 賢治・作詩
1.馬    2.林と思想    3.電車    4.かはばた
5.風がおもてで呼んでゐる    6.丁丁丁丁丁
7.まなこをひらけば四月の風



「よだかの星」 
       萩 京子・作曲 宮澤 賢治・原作


きょうの音楽会 vol.8 谷 篤・監修
2015年7月5日(日) 18:30開演  北見芸術文化ホール・音楽ホール
主催:きょうの音楽を考える会

 デザイン:谷 篤

ピアノ:正住 真智子/バリトン:谷篤

「トゥーレの王」   J.W.von ゲーテ:作詩/F.シューベルト:作曲
「小人」       M.vonコリン:作詩/F.シューベルト:作曲
「魔王」        J.W.von ゲーテ:作詩/F.シューベルト:作曲

「ます」「魔王」  F.シューベルト:作曲/F.リスト:編曲
「カーネーション」「アイリス」「金魚草」 5つの小品 作品85(花の組曲)より   J.シベリウス:作曲
ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 「月光」 作品27-2  L. van ベートーヴェン:作曲

声の教室 ワークショップ&朗読会 2015
 豊かな声と言葉〜物語,詩を詠む  講師&朗読:谷 篤
*ワークショップ:5月15日/6月19日(金)19:00〜20:30
*朗読会:6月27日(土)14:15開場/14:30開演
会 場:エコーセンター3階 視聴覚室

 朗読や読み聴かせは、気持ちがあれば誰にでも出来ることです。しかし、この誰にでも出来るというところに、実は大きな落とし穴があります。
 まず声の在り方。声はその人のその時の心が、そのまま現れてきます。例えば、緊張すると声は固く、上ずりますし、内気になると弱々しくなります。さらにその人の性格や職業、精神的環境などが声に反映されます。現代に生きる私たちは、その人が生き物として本来持っている声の豊かさからはかけ離れた、固く浅い声で話していると言えるでしょう。それは、緊張とストレスの多い暮らしが強く影響しているからなのです。それを踏まえ、無意識に身に付いてしまった心と体の緊張をほぐし、自分が本来持っている豊かな声を探す試みを実践します。
 また、朗読は基本的に自分の気持ちに素直に自由にやればよいのですが、それは言うなればむき出し贈物と似ています。受け取る人の気持ちになれば、美しくラッピングされ、リボンなどで結ばれているとが、更に嬉しいものです。「いかに読むか」がとても大切なことなのです。心があればそれだけで良いのではありません。よりよい朗読を体感し、あなたの読み聞かせをレベルアップしてみませんか。                         
 デザイン:谷 篤

<朗読会>

昔話「はなさかじい」
斉藤隆介・作「もちもちの木」
北原白秋・作「からたちの花」ほか


せたがや歌の広場 第25回コンサート
5月31日 世田谷区民会館成城ホール

「祖母の子守うた」江間章子・作詩/林光・作曲
「ことしの花の・・・」新川和恵・作詩/林光・作曲
「ちょっといい朝」片岡輝・作詩/池辺 晋一郎・作曲
バリトン:谷 篤/ピアノ:山中歩夢


揚原 祥子 ピアノリサイタル・アンサンブルシリーズ vol.1
2015年4月3日(金)  19:00開演 (18:30開場) JTアートホール アフィニス
ピアノ:揚原 祥子/谷 篤・バリトン

F.リスト〜その孤高、慈愛〜
 ピアノは、ソロで演奏する楽器としての存在感が大きいと同時に、他のあらゆる楽器、声に寄り添う楽器としても重要な存在です。さまざまな伴奏の経験を積んでいくなかで感じるのは、ソロで演奏するときにも増して、繊細な感覚と豊かな表現力が必要であるということです。また、伴奏者は、ともに音楽を作りあげていく協同演奏者であり、表現の多くを担っているのです。伴奏、なかでも特に歌曲伴奏に魅せられてからは、その難しさを常に突きつけられてきました。伴奏が担う役割の大きさにひるんでしまいそうになりながらも、一生のテーマとして取り組みたいと思うようになりました。
 ソロでは、ピアノという楽器の持つ力が存分に表され、アンサンブルでは、他との調和のなかで、ソロとは違ったピアノの力が表されます。ソロとしてのピアノと、伴奏・共演としてのピアノを、ひとつのプログラムのなかで、さまざまな作品を通して味わっていただきたいと考え、このシリーズを始めることにしました。独りで向かう音楽と、ともに向かう音楽。それぞれの魅力をお伝えできればと思っています。
 今回はF.リストの作品を集めました。超絶技巧を駆使した、華々しいリストの姿とともにあった、厳しく、それでいて慈しみと愛情にあふれた、深い叙情性のある音楽に焦点を当てました。歌曲はあまり演奏されませんが、リストらしいドラマティックなものから、優しさと温かさに満ちたものまで、美しい作品がいくつもあります。バリトンの谷篤さんをお迎えしてのアンサンブルシリーズ第1回。リストのピアノ曲と歌曲をお楽しみいただきたいと思います。   (揚原 祥子)
 デザイン:谷 篤
〈ピアノ〉

二つの伝説 
 1.小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
 2.波を渡るパオラの聖フランチェスコ
Legendes
 1.St.François d'Assise,la prédication aux oiseaux
 2.St.François de Paule marchant sur les flots

慰め 第1番、第2番、第3番
Consolations Nr.1,Nr.2,Nr.3

エステ荘の糸杉U(哀歌)
Aux cyprès de la Villa d'Este,thrénodie

エステ荘の噴水
Les jeux d'eaux à la Villa d'Este

バラード第2番
Ballade Nr.2
〈歌曲〉

静かな睡蓮
Die stille Wasserrose

マルリングの鐘よ
Ihr Glocken von Marling

すべての頂きに安らぎはある
Über allen Gipfeln ist Ruh

トゥーレに王様がおりました
Es war ein König in Thule

おお!僕がまどろむ時
Oh!quand je dors

墓穴と薔薇
La tombe et la rose



2014年

CHRISTMAS LIVE2014 〜谷 篤、賢作を歌う
2014年 12月14日(日)  18:00〜19:30 メリーゴーランド 3階ホール(三重県四日市市)
谷 篤・バリトン&朗読 / 谷川 賢作・ピアノ/特別ゲスト:谷川 俊太郎

14:00〜16:30 LECTURE2014 谷川 俊太郎×谷川 賢作 あり
詳しくは下のチラシをご覧下さい。



ハーモニーの成分はあふれでたアリガトウ〜歌の講習会発表ステージ
2014年 10月26日(日)  15:30開演 (15:00開場) 美幌町民会館「びほーる」
谷 篤・バリトン&朗読 / 谷川 賢作・ピアノ
主催:「表現の教室」実行委員会

♪オープニング 谷川 賢作 作曲の作品を歌う

● 第一部 朗読とピアノ演奏「ことりをすきになった山」 *一般公募による幼児~小中学生

● 第二部 四季折々のなつかしい歌「りんごの歌」ほか *シニア&第一部参加のこどもたち

● 第三部 講師によるコンサート「かえる」「お時計のなかには」 ピアノソロ「おしゃまさん」ほか *バリトン:谷 篤 ピアノ:谷川 賢作



ひとときの歌 第14回〜光を愛した作曲家
2014年 9月10日(水)  18:30開演 (18:00開場) 自由学園 明日館 講堂
谷 篤・バリトン&朗読 / 揚原 祥子・ピアノ
主催・予約・問合せ:このいち芸術舎

光(クラーラ)を愛した作曲家、R.シューマンの、歌の年から晩年までの名歌を集め、
その神髄を味わうコンサート
 1840年、ロバート・シューマンは突然歌曲を作曲し始める。何が彼を歌曲創作へと向かわせたのだろう。この年にロバートとクラーラは結婚する。クラーラの父でありロバートのピアノの師であるヴィークの猛反対と妨害を乗り越え、晴れて結ばれたのである。幼少よりピアニストとして名高いクラーラと、作曲家として評論家として才能を示したロバート。互いを認めあう二人の愛情と音楽、そして立ちはだかる苦難と、愛の勝利。これらが、シューマンを歌曲創作へと向かわせる大きな要因となったことは確かであろう。シューマンの歌曲の根底にはクラーラへの愛が流れているのである。
 曲目は、孤独、憧憬、未知、幻覚、夢、幻想が織りなす12のロマンティシズムの結晶、アイヒェンドルフの詩による『リーダークライス』。シューマンの心に深い共鳴を呼び起こし、繊細で傷つきやすい精神に寄り添い、憧れと諦め、慰めを歌った名作、ケルナーの詩による『12の詩』。そしてピアノ曲『森の情景』とともに朗読するために私が作詩した『シューマンの情景』。
 二人の愛情の結晶とも呼ぶべき歌曲と、私がシューマンへの尊敬と憧憬から紡いだ詩集によるコンサートです。日本語訳詩の朗読を交え、シューマンの音楽の神髄を堪能して頂きたいと思っております。                                          
 デザイン:谷 篤

リーダークライス Op.39(アイヒェンドルフ・詩)

シューマンの情景  谷 篤・詩
〜森の情景 Op.82によせて

12の詩 Op.35(ケルナー・詩)

シューマンの情景  谷 篤・詩 〜森の情景 Op.82によせて
 揚原さんの依頼で2009年に作詩、初めての再演となります。作詩にあたっては、シューマンによって付されたヘッベルの詩によるモットーを手がかりに、「現代の競争社会に蔓延する人間不信」をテーマとして盛り込み、「光と闇」という相対するものが、「愛」によってその調和が保たれることを描きました。クラーラという名前には「光り輝く」という意味があり、クラーラへの愛を重ね合わせることで、シューマンの心象風景を描き出したいと考えました。そのためにシューマンがクラーラに宛てた手紙や彼が作曲した歌曲のテキストから様々なモチーフを選び出しました。

作詩ノートから
・社会の競争から逃れ、救いを求め森へとやってくる。
・競争を避けるものを許さない社会は待ち伏せる。
・森の中にも孤独な存在が。
・人間の血から芽吹いた花。
・森は慰めに満ちている。美しい響き、木々、泉、鳥。
・希望の旋律、遙かな響き、心の旅籠屋。森の彼方にそびえる峰、天空への憧れ。
・指輪は愛の証。身投げの予感。思い出す愛の光。
・勝者の歌。負けるものがいる。狩るものと狩られるもの。
・森と一体になる。愛を失うこと。森と別れ、愛故に人であり続ける。
・光と闇、クラーラ、互いに補完しあうもの。愛が調和を保つ。
・「Clara」は「光輝く人」という意味。
<作詩に引用したモチーフ>

・「予言の鳥」に用意されていたモットー “Hüte dich, bleib wach und munter!,”「気をつけろ、眠らずに見張っているのだ!」の引用。これは、ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフの詩「たそがれ」の最終行。
シューマンは1840年に、この詩全部に作曲している。Op.39−10 [Zwielicht]。“Hüte dich, sei wach und munter!”(シューマンによって歌詞が一部変更されている。)

・シューマンがクラーラに宛てた手紙(1833年5月22日)より。
「また僕は、日ざしがまるで音と戯れているみたいに鍵盤の上を飛び回っているのを見るのが好きです。だって音も響く光にほかならにのですから。」

・シューマンがクラーラに宛てた手紙(1840年3月14日)より。
「・・・はじめてのくちづけのあとはどうだった、クラーラ。僕はこんなふうに言いたい。/ジャスミンの茂みは青々として/夕べの時が来ると眠りについた/朝のそよ風とともに/日ざしに照らされると/ジャスミンは目覚めて色白の顔をあげた/『夜になにがあったのかしら』/ごらん、春に夢見る木々は/こんなふうだよ/歌を作るときは、いつも僕たちの初めてのくちづけが思い浮かぶ。」

・シューマンがクラーラに捧げた詩(1838年)より。
「月桂冠が この女流芸術家には/よく似合う/ミルテの花冠が この娘には/よく似合う/われには すばらしい花嫁あり/その目を見しものは/婦女の貞節を信ずるなり」
ミルテは和名を銀梅花といい、その花言葉は「愛」。西洋では、花嫁のブーケによくミルテが使われる。

・無言歌(Lieder ohne Worte)。メンデルスゾーンを暗示している。シューマンとメンデルスゾーンは、同時代に生き、その才能を互いに認めあう仲であった。特にシューマンは、音楽家として社会で成功を収めているメンデルスゾーンに、憧れと尊敬の念を抱いていた。

・シューマンがクラーラに宛てた手紙(1839年4月7日)より。
「僕には何か予感があった。その間、僕に同じイメージが何度も繰り返し現れた。それは、誰かが本当に憂鬱そうに、ああ神様と言ってため気をつくシーンなのだ。作曲している間、僕にはいつも葬列や、棺桶や、不幸な絶望した人々の情景が見えた。作曲が終わり、長いこと曲の題名を探していたとき、何度も死者の即興曲という題が頭に浮かんできた。奇妙なことだ。作曲しているときは、本当にとても疲れて、なぜか理由もなく涙が出てくることがよくあった。」

・シューマンがクラーラに宛てた手紙(1837年11月28日)より。
「ぼくは夢を見た。ぼくは深い川の畔を歩いていた。そのときふとした思いつきで、指輪を川に投げ込んだ。するとその後を追ってたまらなく川に飛び込みたい気持ちになった。」
1854年2月27日にシューマンは実際にライン河に身投げする。が、この手紙は未来の予言というよりは、クラーラとの結婚を強く望む気持ちから湧き出た一つのイメージと見るべきであろう。ただ後に発見されたメモによると、このイメージ通り、指輪を先にライン河に投げ込み、その後を追って投身したようである。シューマンはクラーラも同じように行動すると思っていたらしい。

・シューマンがクラーラに宛てた手紙(1840年2月7日)より引用。

谷篤リサイタル2014〜光を愛した作曲家2
2014年 8月30日(日)  19:00開演 (18:30開場) 北見芸術文化ホール・音楽ホール
谷 篤・バリトン&朗読 / 揚原 祥子・ピアノ
主催:きょうの音楽を考える会

光(クラーラ)を愛した作曲家、R.シューマンの、歌の年から晩年までの名歌を集め、
その神髄を味わう、二夜のコンサート〜第2夜
 1840年、ロバート・シューマンは突然歌曲を作曲し始める。何が彼を歌曲創作へと向かわせたのだろう。この年にロバートとクラーラは結婚する。クラーラの父でありロバートのピアノの師であるヴィークの猛反対と妨害を乗り越え、晴れて結ばれたのである。幼少よりピアニストとして名高いクラーラと、作曲家として評論家として才能を示したロバート。互いを認めあう二人の愛情と音楽、そして立ちはだかる苦難と、愛の勝利。これらが、シューマンを歌曲創作へと向かわせる大きな要因となったことは確かであろう。シューマンの歌曲の根底にはクラーラへの愛が流れているのである。
 曲目は、孤独、憧憬、未知、幻覚、夢、幻想が織りなす12のロマンティシズムの結晶、アイヒェンドルフの詩による『リーダークライス』。シューマンの心に深い共鳴を呼び起こし、繊細で傷つきやすい精神に寄り添い、憧れと諦め、慰めを歌った名作、ケルナーの詩による『12の詩』。そしてピアノ曲『森の情景』とともに朗読するために私が作詩した『シューマンの情景』。
 二人の愛情の結晶とも呼ぶべき歌曲と、私がシューマンへの尊敬と憧憬から紡いだ詩集によるコンサートです。日本語訳詩の朗読を交え、シューマンの音楽の神髄を堪能して頂きたいと思っております。                                          
 デザイン:谷 篤

リーダークライス Op.39(アイヒェンドルフ・詩)

シューマンの情景  谷 篤・詩
〜森の情景 Op.82によせて

12の詩 Op.35(ケルナー・詩)



Duo Crumbon vol.1
2014年 7月21日(月・祝)  14:00開演 (13:30開場) 三重県総合文化センター 第1リハーサル室
谷 篤・バリトン&佐波真奈己・ソプラノ/北後 知尋・ピアノ
主催/予約問合せ:このいち芸術舎

Duo Crumbon デュオ クラムボン   佐波 真奈己 + 谷 篤
  二人は共に高校時代、羽根功二氏から声楽の手ほどきを受け、音楽の道を志しました。世代も違うので特に接点は無かったのですが、平成24年、羽根先生がリサイタルを開催された際に話す機会があり、今回の曲目にある「飛行機よ」を歌いたいと言う佐波からの相談に谷が応える形で交友が始まりました。互いの音楽観など共感するところも多く、何か一緒に音楽をと希望が膨らみ、このコンサートが実現しました。
 タイトルを考えるにあたり、二人が蟹座生まれというところから、宮澤賢治の童話「やまなし」に登場する「クラムボン」が浮かび上がりました。「やまなし」は蟹の兄弟の話で、その会話に出てくる「クラムボン」は正体不明ですが、「クラム」という響きからは蟹が連想されます。そこで更にもじって、アルファベットの綴りにラテン語で「蟹」を意味するCrumを当ててみました。bonはフランス語では「良い」という意味です。「クラムボン」は宮澤賢治の造語で正体国籍不明ですから、こんな遊び方も楽しいかなと思っています。デュオはラテン語系言語で二重唱とか2を意味します。             
 デザイン:谷 篤

R.シューマン

献呈
君は花のよう
私の薔薇
ひそやかな愛
問い
ひそやかな涙
誰がおまえを傷つけた
昔のリュート


寺山 修司・詩/萩 京子・曲
「飛行機よ」五つの混声合唱曲:二重唱改編・谷 篤

<萩 京子・ソング>
はじめのことば
空をかついで
HELP!
枯れたオレンジの木のシャンソン
洗濯物をたたみながら、汚れちまった無垢のうたう歌
おれが墓地に眠るとき・・・
夢の番人
<林 光・ソング>
新しい歌
ねがい

        他


きょうの音楽会 vol.7 谷 篤・監修
2014年7月6日(日) 18:00開演  北見芸術文化ホール・音楽ホール
主催:きょうの音楽を考える会

ピアノ:村田 孝樹

A.スクリャービン:作曲
ピアノソナタ第5番 作品53

L. van ベートーヴェン:作曲
ピアノソナタ第23番 ヘ短調 作品57「熱情」 
 

新潟大学 特別講義&公開レッスン 「伴奏入門」〜歌とピアノ〜
講師:谷 篤
2014年5月15日(木)19:00 新潟大学教育学部 音楽棟2階 合唱ホール

 歌の伴奏といえばピアノが当たり前ですが、それはどうしてなのでしょうか?
 実はその答えに、大切な意味が含まれています。
 ピアノ伴奏は単に歌を支える「お伴」というだけではありません。より豊かな表現のためには、むしろ歌よりも重要な役割を担っています。「歌とピアノ」という表現スタイルが誕生した歴史をひもとき、それが豊かに花開いたイタリア、ドイツ、フランス音楽の違いを解き明かし、ピアノ伴奏の本質的役割とノウハウを、実演を交え、分りやすく解説します。

谷篤リサイタル2014〜光を愛した作曲家 1
2014年 5月11日(日)  19:00開演 (18:30開場) 北見芸術文化ホール・音楽ホール 
谷 篤・バリトン&朗読 / 竹村 浄子・ピアノ
主催:きょうの音楽を考える会 

光(クラーラ)を愛した作曲家、R.シューマンの、歌の年から晩年までの名歌を集め、
その神髄を味わう、二夜のコンサート〜第1夜
 1840年、ロベルト・シューマンは突然歌曲を作曲し始める。何が彼を歌曲創作へと向かわせたのだろう。この年にロベルトとクラーラは結婚する。クラーラの父でありロベルトのピアノの師であるヴィークの猛反対と妨害を乗り越え、晴れて結ばれたのである。幼少よりピアニストとして名高いクラーラと作曲家として文筆家として天才を示したロベルト。互いの才能を認めあう二人の愛情と音楽、そして立ちはだかる苦難と愛の勝利。これらが、シューマンを歌曲創作へと向かわせる要因となったことは確かであろう。
 結婚前夜、花嫁クラーラのピアノの上には1冊の歌曲集が置かれていた。それは『ミルテの花』。このタイトルはロベルトが名付けたもので、ミルテは花嫁を象徴する。その第1曲「献呈」の前奏は「ド♭ミ・・」で始まる。ドの音名はC、♭ミはドイツ音名でEs(エス=S)。つまりクラーラ・シューマン(Clara Schumann)のイニシャルである。
 第1回は、『ミルテの花』より。ハイネの愛の追憶をシューマンが再構成し、名付けた『詩人の恋』。晩年の名作『私の薔薇』他。第2回(8月30日)は、感動をもって作曲したとシューマンがクラーラに手紙で伝えているアイヒェンドルフの詩による『リーダークライス』。その繊細な詩情がシューマンの精神と深く共鳴した名作、ケルナーの詩による『12の詩』。そしてピアノ曲『森の情景』とともに朗読するために私が作詩した『シューマンの情景』。
 二人の愛情の結晶とも呼ぶべき歌曲の数々と、私がシューマンへの尊敬と憧憬から紡いだ詩集による、二夜のコンサートです。日本語訳詩の朗読を交え、シューマンの歌曲の神髄を堪能して頂きたいと思っております。                                  
 デザイン:谷 篤

<Myrten ミルテの花 Op25 > より
1.Widmung 献呈
3.Der Nusbaum くるみの木
7.Die Lotusblume 蓮の花
15.Mein Herz ist schwer 我が心は重い
16.Rätsel なぞなぞ
21.Was will die einsame Träne 何を望むこの孤独の涙
22.Niemand 誰も
24.Du bist wie eine Blume 君は花のよう
25.Aus den östlichen Rosen 東方の薔薇より
26.Zum Schluß 終わりに


Schöne Wiege meiner Leiden 我が苦悩の美しき揺かご Op.24-5
Mit Myrten und Rosen,lieblich und hold 愛らしく優しいミルテとバラで Op.24-9
Der Sandmann 砂男 Op.79-13
Er ist's それはやってきた Op.79-24
Schneeglöckchen Op.79-27
Meine Rose Op.90-2
Requiem レクイエム Op.90-7


<Dichterliebe 詩人の恋 Op.48> 全曲

声の教室 ワークショップ&朗読会 2014
 豊かな声と言葉〜絵本、物語を詠む  講師&朗読:谷 篤
*ワークショップ:5月23日/6月13日(金)19:00〜20:30
*朗読会:6月28日(土)14:30開場/14:45開演
会 場:エコーセンター3階 視聴覚室

 朗読や読み聴かせは、気持ちがあれば誰にでも出来ることです。しかし、この誰にでも出来るというところに、実は大きな落とし穴があります。
 まず声の在り方。声はその人のその時の心が、そのまま現れてきます。例えば、緊張すると声は固く、上ずりますし、内気になると弱々しくなります。さらにその人の性格や職業、精神的環境などが声に反映されます。現代に生きる私たちは、その人が生き物として本来持っている声の豊かさからはかけ離れた、固く浅い声で話していると言えるでしょう。それは、緊張とストレスの多い暮らしが強く影響しているからなのです。それを踏まえ、無意識に身に付いてしまった心と体の緊張をほぐし、自分が本来持っている豊かな声を探す試みを実践します。
 また、朗読は基本的に自分の気持ちに素直に自由にやればよいのですが、それは言うなればむき出し贈物と似ています。受け取る人の気持ちになれば、質のよい紙に包まれ、リボンなどで結ばれているほうが、より嬉しいものです。「いかに読むか」これがとても大切なことなのです。心があればそれだけで良いのではありません。贈物と同じです。                            
 デザイン:谷 篤

<朗読会>

死なない蛸  萩原 朔太郎
魔 術    芥川 龍之介 
プラテーロと私  J.R.ヒメネス/谷 篤・訳
優しき歌    立原 道造
よしなしうた  谷川 俊太郎


東京春祭のStravinsky vol.3
《兵士の物語》
〜兵士と悪魔 — 語り、奏でる音楽劇の最高峰
3.16 [日] 15:00開演(14:30開場)
東京文化会館 小ホール
http://www.tokyo-harusai.com/program/page_1834.html
 私の翻訳による日本語台本で上演されました。
今回の上演にあわせて、ラミューズの原作に沿って新たに翻訳しました。朗読は名優「國村隼」さん。
本番当日は仕事で地方に滞在中で不在にて拝聴できず、残念でした。
でもアドヴァイザーとして練習には参加し、國村の語りも楽しませて頂きました。
本番はさらに見事な語り口だったことでしょう。

旧翻訳台本については朗読のページをご参照下さい。


2013年

「歌とピアノで巡る フランス音楽の世界」〜受け継がれるエスプリ
谷 篤・バリトン/谷 潤子:ソプラノ/ 田中 幸治・ピアノ
主催:ダヴィッドの会  

フランス音楽の魅力を歌とピアノで巡るコンサート。宮廷音楽からサロン、カフェへと受け継がれるそのエスプリ。
 デザイン:谷 篤

フランソワ クープラン (1668 -1733)
・修道女モニカ
 
シャルル グノー (1818ー1893)
・セレナード
・祈り

レイナルド アーン (1875 -1947)
・私の詩に翼があれば
・クロリスに 
 
カミーユ サン=サーンス (1835 -1921)
・アレグロ・アパッショナート

ガブリエル フォーレ (1845 -1924)
・夢のあとに
・秘密
・即興曲 第2番 Op.31
・マンドリン
・月の光

クロード ドビュッシー (1862 -1918)
・月の光 「ベルガマスク組曲 No.3」
・亜麻色の髪の乙女 「前奏曲 第1巻 No.8」
・静けさに 「雅やかな宴 1」
・パリ女のバラード「フランソワ ヴィヨンの3つのバラード」

モーリス ラヴェル (1875 -1937)
・楽園の美しい三羽の鳥
・水の戯れ
 
エリック サティ (1866 -1925)
・ダフェネオ
・エンパイア劇場の歌姫
・あなたが欲しい

フランシス プーランク (1899 -1963)
・セー
・愛の小径


ひとときの歌 第13回 in 北見(新プログラム)
2013年 8月31日(日)  19:00開演 (18:30開場) 北見芸術文化ホール・音楽ホール
谷 篤・バリトン&朗読 / 揚原 祥子・ピアノ
主催:きょうの音楽を考える会 

ベートーヴェン その愛と希望
   〜不滅の恋人、遥かな恋人〜
2012年6月の東京公演をもとに、不滅の恋人<アントーニア ブレンターノ>を巡る作品を中心にあたらなプログラムで。
「不滅の恋人」アントーニアとの愛。歓喜と苦悩から友愛と尊敬に昇華される崇高なる精神。その軌跡を歌とピアノで辿る。
愛に歓喜苦悩するベートーヴェンの人間味溢れる姿を音楽でつづる一夜。
 ベートーヴェンはその生涯にわたって、歌曲を作曲しています。それは、交響曲やピアノソナタと比べるとささやかな形式の音楽ですが、故にかえって彼の心情が親しく感じられます。またベートーヴェンは恋多き人でした。その愛はいずれも実ることなく、生涯独身を通しました。聴覚障害や経済的困窮に立ち向かい、崇高な理念と強靭な精神力で自らを高め、それを音楽へと昇華させた天才ですが、歌曲から感じられるのは、愛故に歓喜苦悩する人間味溢れる姿なのです。
 今回は「愛と希望」を歌った歌曲を、さらに死後発見された宛名のない手紙の相手「不滅の恋人」を巡る作品を取上げます。手紙の相手は、第三者に悟られないよう周到に伏せられていて、これまで様々な説がありました。近年研究が進み、その相手は、1810年から交友のあったアントーニア・ブレンターノだとされています。既に家庭のあったアントーニアとの恋は、実らずに終わります。しかしその愛は互いの友愛と尊敬へと高められ、最後の3つのピアノソナタに代表される晩年の傑作群へと結実するのです。愛の歓喜と苦悩から友愛と尊敬へと至る時間の中で、彼はいくつかの歌曲を作曲しました。1811年、アントーニアに捧げられた愛の歌 『恋人に』。1814年、愛の追憶を懐かしむ友愛と感謝が感じられる『メルケンシュタイン』。離別の後、病や経済的困窮による精神的苦悩の極限にいた彼のもとにアントーニアから小切手が届きます。それによって生まれた新たな心情を、まるで歌曲に代弁させているかのようです。そして愛が再燃した1817年の名作『遥かな恋人に』。遠く離れていてもなお誠実に愛を捧げる真摯な心が歌われ、音楽にはアントーニアへと繋がる響きが隠されています。しかし、終には諦めざるを得なかったその愛。それを象徴するような1817年作の『どちらにしても』。そして聴くもの魂を揺さぶる傑作『あきらめ』。ブレンターノ夫妻とは、その後生涯にわたり、尊敬と友愛に満ちた交友が続いてゆきます。そんな愛の昇華を経て、ベートーヴェンは最晩年の円熟期へと至るのです。最後の3つのピアノソナタは、いずれもアントーニアへの愛が根底に流れており、30番「幸福の追憶」、31番「喪失の苦悩」、32番「自己克服と浄化」と表現出来るでしょう。1820年作の『ピアノソナタ第30番 Op.109』は、アントーニアの娘マクセに献呈されていますが、それは「幸せな愛の追憶」を娘を通して感じているのでしょう。音楽は、懐かさに満ちた郷愁のメロディーで始まり、『遥かな恋人』の旋律を忍ばせ、魂に沁み入る追憶の調べのうちに終わります。それは紛れもないアントーニアへの想いから紡がれた音楽なのです。
 歌曲に先立ち、日本語の訳詩を朗読します。朗読とは、単に言葉の意味を伝えることに留まらず、言葉の奥底に潜む深い精神をも声として表現することです。そこに音楽のインスピレーションを加味し、詩の世界を膨らませ、その上で歌曲を味わって頂きます。
 デザイン:谷 篤
希望に寄せて  An die Hoffnung Op.32
アデライーデ  Adelaide Op.46
新しき愛、新しき命 Neue Liebe, neues Leben Op.75-2
悲しみの喜び Wonne der Wehmut Op.83-1
あこがれ Sehnsucht Op.83-2
彩られたリボンで Mit einem gemalten Band Op.83-3
くちづけ Der Kuss Op.128

ラウラに寄せて An Laura WoO 112
嘆き Klag WoO 113
優しき愛(君を愛す) Ich liebe dich WoO 123
想い Andenken WoO 136
恋人に An die Geliebte WoO 140
メルケンシュタイン Merkenstein WoO 144
どちらにしても So oder So WoO 148
あきらめ Resignation WoO 149

ピアノソナタ第30番 ホ長調  Klaviersonate Nr.30 E-dur Op.109

遥かな恋人に  An die ferne Geliepte  Op.98

きょうの音楽会 vol.6  谷 篤・監修
2013年7月28日(日) 18:00開演  北見芸術文化ホール・音楽ホール
主催:きょうの音楽を考える会 http://www.kaida-ke.knc.ne.jp/index-kyouno

ピアノ:實川 風

ショパン
幻想曲 ヘ短調 作品49
ドビュッシー
亜麻色の髪の乙女、ミンストレル「前奏曲集第1巻」より
ラヴェル
ラ・ヴァルス

詩の朗読〜ワークショップ 全4回 網走:金曜 19:00〜20:30/北見:土曜 13:30〜15:00
第1回 7月5日(金) /7月6日(土)
第2回 7月19日(金)/7月20日(土)
第3回 8月23日(金)/8月24日(土)
第4回 9月6日(金) /9月7日(土)
網走会場:エコーセンター視聴覚室(1〜3)、北コミュニティーセンター(4)
北見会場:東地区公民館(1,2)、芸文小練習室(3,4)
申込&問合せ このいち芸術舎  cono1@art.email.ne.jp


せたがや歌の広場 第23回コンサート
5月31日 世田谷区民会館成城ホール
池辺 晋一郎・作曲「ガリバー」(太原 千佳子・詩)初演
バリトン:谷 篤/ピアノ:寺嶋 陸也

夜聞歌〜Songs After Dakr  2013年 4月17日(水)  

18:30開演 (18:00開場) 自由学園 明日館 講堂
谷 篤・バリトン&朗読 / 谷川 賢作・作曲&ピアノ
主催:このいち芸術舎 

<in 北海道>
4月19日(金)19:00開演(18:30開場)北見芸術文化ホール 音楽ホール
4月20日(土)19:00開演(18:30開場)網走エコーセンター・エコーホール
主催:きょうの音楽を考える会&合唱団あばしり 夜聞歌実行委員会

谷川賢作オリジナルソングを歌う。
 谷篤が谷川賢作オリジナルソングを歌う。萩原朔太郎、中原中也、立原道造、谷川俊太郎の、時を経て愛誦されてきた詩が、谷川賢作の音楽で新たな詩情の調べとなる。懐かしくて新しい歌の数々。詩の朗読を交え、歌と音楽と詩で綴る一夜。
 立原道造は今回新たに作曲!!
    デザイン:谷 篤
<萩原 朔太郎 詩>

 旅 上
 天 景

<中原 中也 詩>

 冬の夜
 あばずれ女の亭主が歌った
 詩人は辛い
 湖 上
 月夜の浜辺
 春宵感懐
<立原 道造 詩>
  新作です!!

 お時計の中には
 さふらん

<谷川 俊太郎 詩>

 歌に恋して
 かえる
 ねむるまえ
 はくしゃくふじん
 猫に見られる
 みなもと
 階段の上の子供
 う そ
 その人がうたうとき
 私たちの星




2012年

ひとときの歌 第12回 in 北見  2012年 9月21日(金)  
19:00開演 (16:30開場) 北見芸術文化ホール 音楽ホール
谷 篤・バリトン&朗読 / 揚原 祥子・ピアノ
主催:きょうの音楽を考える会/うたたに実行委員会

珠玉のフランス歌曲〜G.フォーレ、H.デュパルクの歌曲
 今回は、珠玉のフランス歌曲の中から、フォーレ、デュパルクの作品を歌います。同世代の二人は、フランス芸術歌曲の開花期に登場した作曲家です。フォーレは、古い教会音楽の響きを巧みに取り込み、優美な旋律を繊細で多彩な和声で彩り、19世紀ドイツリートに並び称される作品を生涯にわたり残しました。デュパルクは、その長い生涯に500曲を作曲したと伝えられていますが、37歳で神経衰弱を煩い、その大半を自ら破棄し、残された作品は40に満たないという数奇な生涯をおくった作曲家です。しかし残された17の歌曲はいずれも個性豊かで、繊細な抒情性とワーグナーを彷彿とさせる劇的な表現力を持ち、歌曲の最高傑作に数える人も少なくありません。
 朗読と歌、二つの表現を通し、ひととき、この二人の天才が残した歌曲の魅力ある世界に、皆さまをお招きしたいと思います。
    デザイン:谷 篤

<G.フォーレ 作曲>

<H.デュパルク 作曲>
夢のあとに 
ネル
ゆりかご
夜曲
月の光
アルページュ
<ヴェネツィアの5つの歌曲集>
 1.マンドリン
 2.ひそやかに
 3.グリーン
 4.クリメーヌに
 5.恍惚
<幻影>
 1.水の上の白鳥
 2.水に映る影 
 3.夜の庭 
 4.踊り子  
悲しき歌
ためいき
旅への誘い
波と鐘

恍惚
フィディレ
ラメント
前世



田中幸治 Plays シューマン Vol.3  2012年 9月9日(日)  
14:00開演 (13:30開場) だいしホール(新潟市中央区 第四銀行本店内)
田中 幸治・ピアノ/谷 潤子・ソプラノ&朗読/谷 篤・バリトン&朗読
主催:ダヴィッドの会 

 デザイン:谷 篤

子供のための3つのピアノ・ソナタ Op.118 より 第3番 ハ長調 (ピアノ独奏)

謝肉祭 Op.9 (ピアノ独奏)

リーダークライス Op.39 (バリトン & ソプラノ & ピアノ)

4つの二重唱 Op.78  (ソプラノ & バリトン & ピアノ)


歌の玉手箱  2012年 8月17日(金)  
18:30開演 (17:00開場)三重県総合文化センター 第1リハーサル室
谷 篤・バリトン&朗読 / 松橋 昌子・ソプラノ/片山 恵・ピアノ

R. Schumann Liederkreis Op39 全12曲

The Water Is Wide (広き流れ) アイルランド民謡
La Rosa y el Sauce (薔薇と柳) C.グアスタヴィーノ・作曲
Не пой, красавица! (歌わないでおくれ、美しい人よ) C.ラフマニノフ・作曲
Tendrement (やさしく) E.サティ・作曲
浜辺の歌(二重唱)
ゴンドラの唄(二重唱)


 

きょうの音楽会 vol.5  谷 篤・監修
2012年7月22日(日) 18:00開演  北見芸術文化ホール・音楽ホール
主催:きょうの音楽を考える会 http://www.kaida-ke.knc.ne.jp/index-kyouno

ピアノ:中井 恒仁


ひとときの歌 第13回  2012年 6月3日(日)  
17:30開演 (17:10開場) スコットホール(早稲田奉仕園)
谷 篤・バリトン&朗読 / 揚原 祥子・ピアノ
主催:このいち芸術舎 

ベートーヴェン その愛と希望〜歌曲とピアノソナタ
 ベートーヴェンはその生涯にわたって、歌曲を作曲しています。それは、シンフォニーやピアノソナタと比べるとささやかな形式の音楽ではありますが、それ故に、かえって彼の心情が親しく感じられるようにも思えます。ベートーヴェンは実に恋多き人でした。幾人もの女性に情熱的な愛情を抱き、捧げました。しかしどの愛も最終的に報われることはなく、生涯独身を通しました。ベートーヴェンというと、聴覚を失ってゆくという堪え難い苦痛や経済的困窮に立ち向かい、崇高な理念と強靭な精神力を持って自らを高め、作曲を続けた偉大な天才という印象が強いですが、歌曲は、愛に歓喜苦悩する人間味ある姿を感じさせてくれるように思います。
 今回は歌曲に加え、「愛と希望」というテーマから、ピアノソナタの集大成である最後期のソナタ「第31番 作品110」をプログラムに入れました。深い抒情性と「歌」を感じさせてくれるこの作品は、当時親密な関係にあったアントーニア・ブレンターノに捧げられる予定だったといわれています。彼女は、彼が遺した「不滅の恋人への手紙」の相手と推測される女性です。この頃はもうほとんど聴覚が失われ、生活や健康においても苦しい状況にあったベートーヴェン。最終楽章の“嘆きの歌”と題された音楽は、苦悩と諦めに満ち、息絶えるかと思われるほどです。しかしそこから再び立ち上がり、希望の光を見出してゆく音楽は、彼の祈り、そして崇高なまでの精神を感じさせてくれます。
 歌曲に先立ち、日本語の訳詩を朗読します。朗読とは、単に言葉の意味を伝えることに留まらず、言葉の奥底に潜む深い精神をも声として表現することです。そこに音楽のインスピレーションを加味し、詩の世界を膨らませ、その上で歌曲を味わって頂きます。
 デザイン:谷 篤
想い  Andenken WoO 136
優しき愛(君を愛す)  Zärtliche Liebe (Ich libe dich) WoO 123
くちづけ  Der Kuss Op.128
新しき愛、新しき人生  Neue Liebe, neues Leben Op.75-2
悲しみの喜び   Wonne der Wehmut Op.83-1
あこがれ  Sehnsucht Op.83-2
彩られたリボンで  Mit einem gemalten Band Op.83-3
アデライーデ  Adelaide Op.46

私を想って!  Gedenke mein! WoO 130
ラウラに寄せて  An Laura  WoO 112
安らぎについての歌  Das Liedchen von der Ruhe Op.52-3
嘆き   Klage WoO 113
あきらめ  Resignetion WoO 149
希望に寄せて  An die Hoffnung Op.32



ピアノソナタ第31番 変イ長調 作品110  Klaviersonate Nr.31 As-dur Op.110

遥かな恋人に寄せて  An die ferne Geliepte  Op.98

 


2011年

ひとときの歌 第12回  2011年 11月5日(土)  
14:30開演 (14:00開場) JTアートホール アフィニス
谷 篤・バリトン&朗読 / 揚原 祥子・ピアノ
主催:このいち芸術舎

珠玉のフランス歌曲〜G.フォーレ、H.デュパルクの歌曲
 今回は、珠玉のフランス歌曲の中から、フォーレ、デュパルクの作品を歌います。同世代の二人は、フランス芸術歌曲の開花期に登場した作曲家です。フォーレは、古い教会音楽の響きを巧みに取り込み、優美な旋律を繊細で多彩な和声で彩り、19世紀ドイツリートに並び称される作品を生涯にわたり残しました。デュパルクは、その長い生涯に500曲を作曲したと伝えられていますが、37歳で神経衰弱を煩い、その大半を自ら破棄し、残された作品は40に満たないという数奇な生涯をおくった作曲家です。しかし残された17の歌曲はいずれも個性豊かで、繊細な抒情性とワーグナーを彷彿とさせる劇的な表現力を持ち、歌曲の最高傑作に数える人も少なくありません。
 朗読と歌、二つの表現を通し、ひととき、この二人の天才が残した歌曲の魅力ある世界に、皆さまをお招きしたいと思います。
     デザイン:谷 篤(三つ折りのデザインです。左側の一番下の写真が表になります。)

<G.フォーレ 作曲>

<H.デュパルク 作曲>
夢のあとに 
ネル
ゆりかご
夜曲
月の光
アルページュ
<ヴェネツィアの5つの歌曲集>
 1.マンドリン
 2.ひそやかに
 3.グリーン
 4.クリメーヌに
 5.恍惚
<幻影>
 1.水の上の白鳥
 2.水に映る影 
 3.夜の庭 
 4.踊り子  
悲しき歌
ためいき
旅への誘い
波と鐘

恍惚
フィディレ
ラメント
前世



林光バースデーコンサート 2011
2011年10月30日(日) 15:00開演  東京文化会館 小ホール
主催:林光バースデーコンサート 2011実行委員会

谷川俊太郎・詩/林光・曲「林の光」 舞台初演。
CD20枚+書籍1巻からなる「林光の音楽」(小学館)刊行に会わせて、谷川俊太郎の書き下ろした詩に作曲。谷篤と林光(ピアノ)の演奏で収録。
http://www.shogakukan.co.jp/cdhayashi/


夜に聞く歌  〜 Music after dark ~
谷 篤×谷川 賢作 中也、朔太郎、俊太郎を うたう
2011年9月27日(火)19:00開演(18:30開場)自由学園明日館 講堂 
谷 篤・バリトン&朗読 / 谷川 賢作・ピアノ

<in 北海道>
10月1日(土)18:00開演(17:30開場)石倉交流ホール(北見市端野町)
主催:きょうの音楽を考える会
10月2日(日)18:30開演(18:00開場)喫茶ちぱしり(網走市)
主催:夜聞歌あばしり実行委員会

デザイン:谷 篤

 歌と朗読、ピアノ。谷川賢作の音楽を集めて、中也、朔太郎、俊太郎を歌い語る一夜。

中原中也:春宵感懐 冬の日 月夜の浜辺 湖上
萩原朔太郎:天景 旅上
谷川俊太郎:かえる そのひとがうたうとき みなもと うそ
ピアノソロ:那須少年記のテーマ ほか 

きょうの音楽会 vol.4  谷 篤・監修
2011年7月3日(土) 18:00開演  北見芸術文化ホール・音楽ホール
主催:きょうの音楽を考える会 http://www.kaida-ke.knc.ne.jp/index-kyouno

ピアノ:谷川 賢作


せたがや歌の広場 第21回コンサート
2011年5月27日 世田谷区民会館成城ホール
池辺 晋一郎・作曲「同じ空の下」(たかはし けいすけ・詩)初演
バリトン:谷 篤/ピアノ:寺嶋 陸也

ひとときの歌 第12回  2011年 4月10日(日)  
14:00PM開演 (13:30PM開場) JTアートホール アフィニス
谷 篤・バリトン&朗読 / 揚原 祥子・ピアノ

<本公演は中止させていただきました>

珠玉のフランス歌曲〜G.フォーレ、H.デュパルクの歌曲
 今回は、珠玉のフランス歌曲の中から、フォーレ、デュパルクの作品を歌います。同世代の二人は、フランス芸術歌曲の開花期に登場した作曲家です。フォーレは、古い教会音楽の響きを巧みに取り込み、優美な旋律を繊細で多彩な和声で彩り、19世紀ドイツリートに並び称される作品を生涯にわたり残しました。デュパルクは、その長い生涯に500曲を作曲したと伝えられていますが、37歳で神経衰弱を煩い、その大半を自ら破棄し、残された作品は40に満たないという数奇な生涯をおくった作曲家です。しかし残された17の歌曲はいずれも個性豊かで、繊細な抒情性とワーグナーを彷彿とさせる劇的な表現力を持ち、歌曲の最高傑作に数える人も少なくありません。
 朗読と歌、二つの表現を通し、ひととき、この二人の天才が残した歌曲の魅力ある世界に、皆さまをお招きしたいと思います。
   デザイン:谷 篤

<G.フォーレ 作曲>

<H.デュパルク 作曲>
夢のあとに 
ネル
ゆりかご
夜曲
月の光
アルページュ
<ヴェネツィアの5つの歌曲集>
 1.マンドリン
 2.ひそやかに
 3.グリーン
 4.クリメーヌに
 5.恍惚
<幻影>
 1.水の上の白鳥
 2.水に映る影 
 3.夜の庭 
 4.踊り子  
悲しき歌
ためいき
旅への誘い
波と鐘
恍惚
ロズモンドの館
フィディレ
ラメント
前世


2010年

大阪洋史 果樹園
2010年11月13日(土) 14:00開演 会場:sonorium 
主催:大阪洋史追悼演奏会実行委員

昨年11月に永眠した友人であり敬愛する作曲家である大阪洋史さんの作品演奏会。彼の友人たちと共に企画主催します。
委嘱作品の「果樹園」を歌います。
チラシは私がデザインしました。大阪さんのアルバムから写真を選び配置しました。
風景から屋久島の「千尋の滝」で撮影したものと思われます。(私も言ったことがあるので確かです。)彼の足が写っています。

ショパンの主題による変奏曲(1982)  ピアノ・ソロ
らいおん・おおかみ・こうもりひらり(谷川俊太郎・詩)(1987) 歌・ピアノ
果樹園〜ソプラノ・バリトン・ピアノのための(本多寿・詩)(1993)
中国民謡集(1989) ヴァイオリン・ピアノ   1.一羽の小鳥 2.羅羅 3.弥渡山歌
牛の問題 (三田博雄・訳) (1989)  混声合唱・ピアノ
月〜マリア・コダーマに(ボルヘス・詩、鼓直・清水憲男・篠沢眞理・訳)(1991) 混声合唱

ソプラノ:谷潤子/バリトン:谷篤/ピアノ:寺嶋陸也
歌:平岩佐和子/ヴァイオリン:福山陽子/合唱:合唱団エトワーユ、ゲリラ・ヴォーカル・アンサンブル・トレリンコ(指揮:秋島光一)


愛のかたち
2010年8月27日(金) 19:00開演  網走エコーセンター・エコーホール
主催:声の教室
2010年8月28日(土) 19:00開演 ピアソン学園 北見幼稚園 ホール
主催:きょうの音楽を考える会


F.シューベルト・作曲「月に寄せて」
R.シューマン・作曲「私の美しい星」
アイルランド民謡「柳の園」
R.シュトラウス・作曲「明日」
H.デュパルク・作曲「恍惚」  他
   ・
R.シュトラウス・作曲/A.テニスン・原作/谷篤・翻訳
   ・
朗読とピアノのための「イノック・アーデン」 歌&朗読:谷 篤/ピアノ:揚原 祥子


講演会:音楽(歌)は人を育む〜真の情操教育のために  講師:谷 篤
2010年8月27日(金) 10:30〜12:00  網走エコーセンター・2F 大会議室
主催:網走市教育委員会/オホーツク・文化交流センター

 音楽は人間の精神を深く豊かなものに育みます。それは真の音楽が精神の深部から紡ぎだされるものだからです。商業主義の手あかにまみれた安っぽい音楽(おとらく)が氾濫するこの社会では、見過ごされてしまう音楽の本当の価値について考え、情報に踊らされない確かな情操教育のために必要なことは何かを見極め、私たちが便利さと引き換えに失ってしまった大切なものを取り戻す手がかりを探ります。
 子供に取って母親は環境そのものです。母親のあり方が直接子供に影響を与えます。空気が汚染されれば人は病気になります。美しい自然に身を置けば精神が浄化されます。それと同じことです。音楽についての誤った情報や価値観を是正し、母親が心から音楽の魅力を味わうことで、その精神が子供へと伝わってゆきます。そのために必要なことをお話しします。それは言われてみれば当たり前、案外簡単なことなのです。


音楽のおはなし 〜 谷 篤
第1回 2010年7月22日(木) アメリカの黒人音楽〜ブルース、ジャズはいかにして生まれたか
第2回 2010年8月19日(木) シューベルトというオタク
19:00〜20:30  黒部ホテル(北見市内)
主催:きょうの音楽を考える会 http://www.kaida-ke.knc.ne.jp/index-kyouno

音楽を今より何倍も楽しむための、とっておきの話し!
クラッシックからポピュラー音楽、世界の民族音楽まで、あらゆる音楽のオモシロバナシの数々です。

きょうの音楽会 vol.3  谷 篤・監修
2010年7月4日(土) 18:30開演  北見芸術文化ホール・音楽ホール
主催:きょうの音楽を考える会 http://www.kaida-ke.knc.ne.jp/index-kyouno

ピアノ:竹村 浄子


愛のかたち
2010年6月5日(土) 19:00開演(18:30開場) サーラ・フェリーチェ(沖縄)
主催:momo企画
構成・谷 篤 /協力:このいち芸術舎

 デザイン:谷 篤

R.シュトラウス・作曲「夜」「明日」
H.デュパルク・作曲「恍惚」
E.サティ・作曲「やさしく」
P.チマーラ・作曲「郷愁」
R.シュトラウス・作曲/A.テニスン・原作/谷篤・翻訳
朗読とピアノのための「イノック・アーデン」
バリトン&朗読:谷 篤/ピアノ:宮城 裕子


音楽の贈物
2010年5月9日(日) 15:30開演(14:30開場) サーラ・フェリーチェ(沖縄)
主催:momo企画
構成・谷 篤 /協力:このいち芸術舎

 デザイン:谷 篤

J.S.バッハ・作曲「眠れ、疲れし眼」
W.A.モーツアルト・作曲「夕べの想い」
H.パーセル・作曲「ひとときの音楽」
L.v.ベートーヴェン・作曲「君を愛す」
F.シューベルト・作曲「音楽に寄せて」
G.フォーレ・作曲「夢のあとに」 他
バリトン&朗読:谷 篤/ピアノ:宮城 裕子


谷 篤 自主企画公演 〜 ひとときの歌  歌の行方  うみたてたまごうた
    歌と朗読による 歌曲の魅力を味わうコンサート

歌曲をもっと身近に、もっと気楽に、もっと存分に・・・・
歌曲を愛する歌い手として、その素晴らしさをもっと多くの人に味わってもらいたいという思いから
このシリーズを始めることにしました
歌曲には当然ですが歌詞があります
それは、ドイツ語であったりフランス語であったり・・・・
言葉が直接理解できればその魅力を味わうことが出来ますが
意味が分からないと何となく難しく感じたり、聴く前に身構えてしまったり
印刷された訳詩を読みながら聴くのも、聴くことに集中できないし
日本語訳の歌詞で歌うと、言葉と音楽の幸せな結びつきが希薄になってしまうし・・・・
そこで、まず
日本語の訳詩を朗読して、詩の世界を味わっていただきます
昨今、教育現場をはじめ、朗読の魅力が再発見されています
朗読とは、単に言葉の意味を音声で伝えることにとどまらず
その言葉の背景や言葉に潜む深い心理までをも表現することだと思います
ここではそのことを踏まえて、さらに音楽のインスピレーションをも感じながら詩を朗読し
続いて、歌曲として聴いていただきます
朗読と歌、二つの表現を通して
ひととき、歌曲の魅力ある世界に皆さまをお招きしたいと思います
   谷 篤 ソロリサイタルシリーズ

   歌い手として三つの視点から「歌の行方」を見つめたい。

1.歌は、個の意識よりさらに深く広い「共通の無意識」を源泉とし、歌う者の肉体を 通って時空を共有する他者へと向かい、「共生の歓び」を呼び起こす。折口信夫によれば「歌う」とは「うったう」ことであり、それは、他者へと向かう切なる自己表現といえよう。内的衝動が発露されるとき、言葉にとどまらない切なる高まりをもって歌となり、歌は言葉を越えて深い芸術表現へと至るのである。そのためには、歌われる言葉がその民族固有の感性から発露された豊かな音として響く事、つまり日本語が実感ある言葉として伝わることが大切である。
 歌う者として『歌の行方』を見つめる。


2.ドイツリート、フランス近代メロディーなど、現在に伝えられる名歌は、時代や民族を越え、我々日本人にとってもかけがえのない精神的財産である。それは歌い継がれ、伝承を通してその真価が問われた結果でもある。我国近代に創造された多様な芸術歌曲から、価値ある歌を歌い継ぎ、その真価を社会に問いかける。
 伝承者として『歌の行方』を見つめる。


3.
新たな歌を創造する。作曲家との共同作業である新作委嘱活動を通して、より多様 な芸術的成果を次の時代へと伝えてゆく。
 創造の一翼を担う者として『歌の行方』を見つ める。

   谷 潤子&谷 篤 のデュオコンサート

二重唱作品の委嘱から、
クラシックはもちろん、ポピュラーソング、民謡などなど、
ジャンルを越え、古今東西、有名無名の名歌を集めてソロと二重唱で歌う。
 
 
 
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